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ヨーロッパ文化教養講座(2019年イタリア・スペイン映画 「弟は僕のヒーロー」)

2024/11/05
ダウン症の弟を持つ少年の成長物語。

個人的採点は、★★★
(★★★は、再び観たいとは思わないが、退屈せず、観ていた時間は楽しめた作品)
Filmarks: 3.8 (748 レビュー)
映画 .com  3.6 (1,262  レビュー)

円満な家族で幸せに育てられる少年ジャックに、ダウン症の弟ジョーが生まれる。
思春期になって、弟の存在が恥ずかしくなり、好きな女の子に、思わず、「弟は死んだ」と言ってしまう。
当然、この事実は彼女に知られてしまって、取り返しのつかないことになりそう。
でも、最後は、弟ジョーがヒーローになって、皆が救われる。

実話がベースのとても心温まるいい話だが、現実は障害の有無にかかわらず、愛情深く、こどもの独立心を尊重する両親の元で育てられるかどうかが、肝要だといつも思う。

イタリアで暮らす高校生ジャコモ・マッツァリオールがダウン症の弟ジョーを主人公に据えて一緒に撮影した5分間のYouTube動画「ザ・シンプル・インタビュー」から生まれたベストセラー小説を映画化。

初めての弟の誕生を喜ぶ5歳の少年ジャックは、両親から弟ジョーは「特別」な子だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じるジャックだったが、やがて「特別」の意味を知り、思春期になると弟の存在を隠すように。ある日、好きな子を前についた嘘が、家族や友だち、さらには町全体をも巻き込んで大騒動へと発展してしまう。

「僕らをつなぐもの」のフランチェスコ・ゲギが主人公ジャック、実際にダウン症でもあるロレンツォ・シストが弟ジョーを演じ、「盗まれたカラヴァッジョ」のアレッサンドロ・ガスマン、「パラレル・マザーズ」のロッシ・デ・パルマが共演。本作が初長編となるステファノ・チパーニが監督を務め、「人生、ここにあり!」のファビオ・ボニファッチが脚色を手がけた。

2019年製作/102分/PG12/イタリア・スペイン合作
原題または英題:Mio fratello rincorre i dinosauri
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2024年1月12日

映画.com

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