ヨーロッパ文化教養講座(「コシ・ファン・トゥッテ K.588 」 シナリオ読破プロジェクト21 第18曲 フィナレーレ その1)
2023/11/03
SCENA XIV 第14景
No.18 Finale 第18曲 終曲
ここから、長い第1幕の終曲が始まる。
先ずは、フィオルディリージとドナベッラの美し過ぎる、二重唱
①(Fiordiligi) フィオルディリージ(ソプラノ)貴族(金持ち)の*姉
②(Donabella)ドナベッラ(メゾ・ソプラノ)貴族(金持ち)の*妹
③(Despina)デスピーナ (ソプラノ)②③の使用人
④(Guglielmo)グリエルモ (バリトン)①の婚約者
⑤(Ferrando) フェランド(テノール)②の婚約者
⑥(Don Alfonso) ドン・アルフォンソ (バス)老哲学者
注:①、②のどちらが姉かは台本上は不明。台本上に先に配役として①が書いてあるので、便宜上①を「姉」とする。
フィオルディリージとドナベッラ:
Ah che tutta in un momento
Si cangio' la sorte mia…
Ah che un mar pien di tormento
E' la vita ormai per me.
ああ、全ては一瞬のうちに、
確かに変わってしまった私の運命よ。。。
ああ、何と苦しみに満たされた海よ
そして今、人生は私のために。
Finche' meco il caro bene
Mi lasciar le ingrate stelle.
Non sapea cos'eran pene.
Non sapea languir cos'e'.
愛しい人が私と一緒に
無情な星がそっとしてくれているうちは。
私は、痛みが何であるかを知らなかった。
私は、悶々とすることが何であるかを知らなかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?