ヨーロッパ文化教養講座(2001年 イタリア映画 「マレーナ」鑑賞記)
2024/01/31
2023年公開「モリコーネ 映画が恋した音楽家」の関連作品としてWOWWOWで放送された「マレーナ」。
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
コメントと感想:
1.男の子目線の作品。
全体に、「ニュー・シネマ・パラダイス」の雰囲気が漂う。
2.マレーナ(演 モニカ・ベルッチ)の不自然とも言えるほどの色っぽさに、青年レナートは完全に魅了される。
レナート(演 ジュゼッペ・スルファーロ)は、ストーカーの様にマレーナを追い続け、時々マレーナと接触する妄想を見るが、実際のマレーナがレナートに視線を合わせるのは最後のシーンだけである。
マレーナを見つめるレナートを観ていると自分の青年時代を思い出して、本当に気恥ずかしい気持ちになる。
3.一見単純な映画だが、マレーナが娼婦になったのも突き詰めるとファシズム政権の罪なので、トルナトーレ監督の戦争批判の気持ちも込められていると思う。
4.「ニュー・シネマ・パラダイス」と比べると、劇的なシーンが少ないため、モリコーネ・マエストロも腕が振るいにくかったと思った。
5.それにしても、これほどまで美しいモニカ・ベルッチだが、あまり出演作に恵まれていない感じがするが、何故だろう。
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