ヨーロッパ文化教養講座(クラシックTV 「The Artist 宮田大」)
2024/08/09
テレビのクラシック番組でよく見かけるチェリスト宮田大さんの特集
小さい時から体に合わせて使っていた10分の1、6分の1などのチェロを並べて話が弾んだ。
世界的な演奏家になるには、才能、努力は必須だが、その前に経済力を含む環境が必要だなと実感した。
番組の中では、お勧めのチェロ曲を紹介するコーナーが一番興味深かった。
1) ベートーヴェン:チェロソナタ第3番 イ長調 作品69 1808年
ベートーヴェンがチェロ曲も芸術品であることを証明した作品とのこと
2) フリードリヒ・グルダ:チェロと吹奏楽のための協奏曲 1980年
レジェンド・ピアニストでもあるグルダの作品
刑事ドラマで使われる様なロックな作品
3) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(いわゆるドヴォコン)ロ短調 作品104 1895年
オケの前奏を3分待っている間、緊張する。
この曲は妻の姉が亡くなった時期に書かれたため悲しみが込められている。
特に泣けるポイントは第3楽章のフィナーレで、チェロの最後の音がナチュラルに戻るところ。
義姉が天国に行ったかの様だ
また影響を受けた3人のチェリストは、
1) パブロ・カザルス(1876年12月29日~1973年10月22日)
スペイン出身
2)ピエール・フルニエ(1906年6月24日~1986年1月8日)
パリ出身
3)ヨーヨー・マ(1955年10月7日生まれ)
パリ生まれ 中国系アメリカ人
父親は、中国出身の指揮者 母親は、香港出身の声楽家
パリでヨーヨー・マが生まれた後、ニューヨークへ移住
あと故小澤征爾マエストロとのハイドンのチェロ協奏曲競演で、
「自由に弾いて良いよ。こっちが合わせるから」と言ってもらえたことも思い出になっているそうだ