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ヨーロッパ文化教養講座(2024年11月22日 藤原歌劇団「ピーア・デ・トロメイ」@日生劇場)
2024/11/27
全く初めて知った、ドニゼッティの「ピーア・デ・トロメイ」。
ドニゼッティらしい、ベルカントの連続。
とても満足した。
日時:2024年11月27日(金) 開場:13時 開演:14時
会場:日生劇場
藤原歌劇団創立90周年記念公演・NISSAY OPERA 2024
ドニゼッティ作曲「ピーア・デ・トロメイ」
総監督:折江忠道
指揮:飯森範親
演出:マルコ・ガンディーニ
ピーア:伊藤 晴
ネッロ:井出 壮志朗
ギーノ:藤田 卓也
ロドリーゴ:星 由佳子
ランベルト:瀧 進一郎
ウバルド:琉子 健太郎
ピエーロ:相沢 創
ピーチェ:黒川亜希子
牢番:濱田 翔
合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コメントと感想:
1.ドニゼッティのオペラは、生演奏を見たのは初めて。
メトロポリタン・オペラの中継では、「愛の妙薬」を見たことがある。
「ロッシーニ」「ベッリーニ」と並ぶベルカントオペラの名作曲家だけあり、とにかく、プリマ・ドンナ、プリモ・ウォーモを中心とする、歌い手の「凄い」声を楽しむ作品。
2.特にピーアの伊藤 晴さんは、先日新国立劇場で見たベッリーニの「夢遊病の女」にも出演して、素晴らしい歌声を披露したが、今回は、プリマ・ドンナとして堂々かつ、爆音ならぬ爆声を聴かせてくれた。
3.オペラの内容は、ダンテの神曲「煉獄編」でも取り上げられた、当時は有名なエピソードだったそうだが、領主が貞淑な妻を疑って殺してしまうという、残酷な話だった。
「煉獄編」第5歌133節以下は、このように歌われている。
私のことを思い出して下さい。私はあのピアです。
シエナが私を産み、マレンマが私を亡き者にしました。
はじめには結婚を誓うために宝石で飾った指輪を
私にはめた者が、そのことをよく知っています。
4.平日の昼間だからか、観客は半分以下。
殆どが、高齢者特に小生よりかなり上の方が多いようだった。
オペラの世界も観客の高齢化が進んでいるなといつも思う。