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ヨーロッパ文化教養講座(1998年 アメリカ映画 「シティ・オブ・エンジェル」鑑賞記)
2024/01/10
天使の男性(天使も性別がある?)と人間の女性とのファンタジー・ラブストーリー。
1)許されない愛 ->
2)困難を乗り越えて結ばれる ->
3)悲しい別れ
というラブストーリーの王道を使って、余韻があるいい話になっている。
地上の女性と恋に落ち、人間になることを決めた天使の姿を描いたラヴ・ストーリー。
ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」のハリウッド版リメイクで、舞台をベルリンからロサンジェルスに移し、監督には「キャスパー」のブラッド・シルバーリングがあたった。
脚本は同作をベースに「ブリンク 瞳が忘れない」のデイナ・スティーヴンスが執筆。
製作は「悪魔を憐れむ歌」「どんな時も」のドーン・スティールとチャールズ・ローヴェン。
製作総指揮は「L.A.コンフィデンシャル」のアーノン・ミルチャン、「フェノミナン」のチャールズ・ニューワース、「悪魔を憐れむ歌」のロバート・カヴァロ。
撮影は「イングリッシュ・ペイシェント」「ジャック」のジョン・シール。音楽は「イングリッシュ・ペイシェント」のガブリエル・ヤレド。
美術は「クルーシブル」のリリー・キルヴァート。
編集は「マチルダ」のリンジー・クリングマン。
衣裳は「クローンズ」のシェイ・カンリフ。
主演は「フェイス/オフ」のニコラス・ケイジと「恋におぼれて」のメグ・ライアン。
共演は「ダイ・ハード2」『NYPDブルー』のデニス・フランツ、『ホミサイド 殺人捜査課』のアンドレ・ブラウアー、「デンジャラス・マインド 卒業の日まで」のロビン・バートレットほか。
1998年製作/114分/アメリカ
原題:City of Angels
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1998年9月12日
コメントと感想:
1.話の構造
1)許されない愛
死を告げる天使セス(演 ニコラス・ケイジ)が、女性外科医マギー(演 メグ・ライアン)が手術して死なせてしまう患者を迎えに来て、マギーに惚れてしまうところからスタート。
天使は、自分が望めば、人間に姿を現すことができることがミソで、
マギーもいつしか、セスを愛するようになる。
でも、所詮は天使と人間という壁がある。
2)困難を乗り越えて結ばれる
天使は高層ビルから飛び降りれば、人間に成ることができるという技があり、セスは人間に転生?してマギーと結ばれる。
3)悲しい別れ
結ばれた次の日に、マギーは自転車を運転中にトラックと衝突して死亡。
永遠の別れとなる。
2.この話の良かった点
上記3)の別れがないと、よくある陳腐なラブコメになってしまうので、ここが大きなポイント。
あとは、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンのカップルの演技。
メグ・ライアンの自転車で颯爽と登場するシーン。
結ばれたタホ湖畔の別荘の景色。などが良かった。
3.ちょっと と思った点
亡くなる人1人1人それぞれに死を告げる天使がいるという設定らしく、黒ずくめの服装をした天使がウジャウジャいる。
マギーに見えるセスと、見えないセスの区別が全く無いので、混乱した。