ヨーロッパ文化教養講座(バッハのカンタータ「Mein Herze schwimmt im Blut(私の心は血の中を泳ぐ)BWV 199」)
2023/03/24
今年も桜の時期になり(当地 鹿児島では未だに開花していない。)年度の変わり目を迎えている。
2023年最初に聞いたコンサートは、森麻季のソプラノリサイタルだったが、凄く印象に残った曲をふと思い出して、調べてみた。
プログラムでは、
J.Sバッハ カンタータBWV199より
第7曲 レチタティーヴォ<私はこの傷の中に身を横たえます>
~第8曲 アリア<私の心はなんと喜ばしいことでしょう>
となっていたが、原題は、それぞれ、
「Ich lege mich in diese Wunden」 (「I lay myself on these wounds」)
「Wie freudig ist mein Herz」 (「How joyful is my heart」)
となっており、第1曲から第8曲まで、すべてソプラノソロ+木管弦楽
レチタティーヴォとアリア(但し、第6曲はコラール)が交互に唄われる。
このカンタータは教会カンタータなので、曲名から見ても、神に対して罪を告白し、最後には贖罪と救いの喜びを唄うということだろう。
そこで、フィナーレの第8曲はバロックオペラ風の非常にすがすがしいアリアになっている。
コロラトゥーラの森麻季の真骨頂だと思ってウキウキしながら聴いていたことを思い出す。
Youtubeでも何人かのソプラノの演奏を聴いたが、小生が1番気に入ったのは、Sabine Devieilhe (サビーヌ・ドゥヴィエル)というフランス人のソプラノの演奏。
透き通るような綺麗な声だと思った。