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ヨーロッパ文化教養講座(2023年8月25日 オーケストラ・リベラ・クラシカ「第47回定期演奏会」鑑賞記)

2023/08/27
一度聴きたかった、オリジナル楽器による、オーケストラ演奏会。

日時:2023年8月25日(木)
開場:14時半 開演:15時
会場:三鷹市芸術文化センター 風のホール
オーケストラ:オーケストラ・リベラ・クラシカ
指揮:鈴木秀美
コンサートマスター:若松夏美(注:バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートマスターも兼ねているそうだ)

プログラム:
① ハイドン 交響曲 第1番
② ハイドン 交響曲 第101番(時計)
休憩20分
③ ベートーヴェン 交響曲 第6番(田園)
アンコール:
無し

コメントと感想:
1.鈴木秀美氏は、小生と同じ1957年生まれで、バッハ・コレギウム・ジャパンを創設した、鈴木雅明氏の弟。
鈴木雅明氏は、鍵盤楽器奏者だが、鈴木秀美氏は、チェロ奏者。

2.①交響曲なのに、指揮台がないなと思っていたら、鈴木秀美さんが、チェロを持って登場。
第1バイオリン 3
第2バイオリン 3
チェロ 1
コントラバス 1
オーボエ・ホルン 各2
という小編成。
鈴木氏は、コンサートマスターの若松夏美氏とアイコンタクトをしながら、よどみなく、演奏する。
初めて聴いた第1番だが、これくらいの編製でも迫力のある曲。

3.①が終わると、指揮台が運ばれて、鈴木秀美マエストロは、指揮に注力。第2楽章がメトロノームのような伴奏で有名曲だが、それ以外の楽章も良い曲だと思った。

4.③は、古楽器で聴くと田園の風景がより一層景色として浮かび上がる。
さすがに、古楽器のホルンやトランペットは音が外れがちで、良くこんな難しい楽器を選んだなと奏者を賞賛したくなるほどだ。
今回感じたのは、古楽器はモダン楽器より、表情が豊か。(多分、個々の楽器によって、音の傾向が違い、倍音も複雑になるのではないかと思った。)

③が終わると、数回のカーテンコールのあと、マエストロがマイクを持って来て、余韻が残る田園の終楽章のあとに、アンコールは、する気にならないからと、開場に断りを入れて終了。

5.鈴木秀美マエストロの人柄なのか、オーケストラメンバーととても和気あいあいとした雰囲気が終始感じられた。
古楽器は音が大きく出ないので、今回のホール(635人収容)のサイズは最適だと思った。また、このホールはとても響きが良かった。
三鷹駅から徒歩15分かかるのが、玉に瑕。

また、チャンスがあったら行ってみないオーケストラである。

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