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ヨーロッパ文化教養講座(2023年製作 アメリカ映画「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」鑑賞記)
2025/01/15
個人評価は、★★★+1/2★
★★★ 再び観たいとは思わないが、退屈せず、観ていた時間は楽しめた作品
filmarks: 4.1 (26,223 レビュー)
ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」では、コーラ伯爵夫人の従兄弟役で登場し、性格がちょっとゆがんだ、ぼんぼんハロルド・レヴィンソンを演じた、ポール・ジアマッティが、主演のアカデミー賞ノミネート映画。
今年公開予定の「ダウントン・アビー」映画版第三弾には、既にシアマッティ氏の出演が発表されていることから、小生は、映画は、アメリカから始まるのではないかと、勝手に予想している。
この映画は、クリスマスに諸事情で、孤独な3人(教師、学生、料理長)たちだけが残された全寮制の高校を舞台に、この3人が徐々に絆を強めていくという話。
嫌われ者の変人教師(でも心は温かい)をジアマッティが見事に演じている。
とても満足した映画。
「ファミリー・ツリー」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」の名匠アレクサンダー・ペイン監督が、「サイドウェイ」でもタッグを組んだポール・ジアマッティを主演に迎えて描いたドラマ。
物語の舞台は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。生真面目で皮肉屋で学生や同僚からも嫌われている教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス、寄宿舎の食堂の料理長として学生たちの面倒を見る一方で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという、それぞれ立場も異なり、一見すると共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。
ポール・ジアマッティが教師ポール役を務め、メアリー役を「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」のダバイン・ジョイ・ランドルフ、アンガス役を新人のドミニク・セッサが担当。脚本はテレビシリーズ「23号室の小悪魔」「ママと恋に落ちるまで」などに携わってきたデビッド・ヘミングソン。
第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞した。
2023年製作/133分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Holdovers
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2024年6月21日