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ヨーロッパ文化教養講座(2018年アメリカ映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」)

2024/11/05
WOWWOWのメリル・ストリープ特集で鑑賞。

個人的採点は、★★★
(★★★は、再び観たいとは思わないが、退屈せず、観ていた時間は楽しめた作品)
Filmarks: 3.8 (36,677 レビュー)
映画.com 3.7 (349 レビュー)

スピルバーグ+メリル・ストリープ+トム・ハンクスの豪華メンバーで、ベトナム戦争中、政府が隠蔽した情報を記した「ペンタゴン・ペーパーズ」の開示をめぐって、大新聞社2社にかけられた、ニクソン大統領政府の圧力に
対するメディアの「感動的」な抵抗を描く、実話に基づいたストーリー。

日本でも、ノーベル賞を受賞した佐藤元総理が、沖縄返還をめぐって、アメリカ政府と密約をしたニュースを毎日新聞の西山記者がスクープしたが、警察は、西山記者を逮捕してしてしまうという「驚きの」行動に出て、もみ消してしまう。

袴田事件をみても、未だに「人間」の権威の無謬性を追求し続ける日本社会と、「人間は間違いを犯すものである」という精神が根付いたキリスト教的一神教的欧米社会の違いを再確認させてくれた映画。

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のもとで、メリル・ストリープトム・ハンクスという2大オスカー俳優が初共演を果たした社会派ドラマ。

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべく奔走した人物たちの姿を描いた。リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。第90回アカデミー賞で作品賞と主演女優賞にノミネートされた。

2017年製作/116分/G/アメリカ
原題または英題:The Post
配給:東宝東和
劇場公開日:2018年3月30日

映画.com

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