ヨーロッパ文化教養講座(「リバーサルオーケストラ」の鑑賞記 第8話)
2023/03/06
今回は、玉響のオーボエ首席穂刈良明(演 平田満)が、やむなく老人ホームへ入居させた認知症の愛妻冴子(演 宮崎美子)のために、想い出のエルガーの「愛の挨拶」をオーボエで弾くシーンが最高だった。
WIKIによると、「愛の挨拶」は、エルガーがアリスとの婚約記念に贈った曲で、エルガーとアリスは、宗派の違い(エルガーがカトリック、アリスがプロテスタント)、身分違いのため、結婚を反対されていたとのこと。
穂刈良明と冴子の場合も、結婚を反対され、仲間内で教会(映像からプロテスタントの教会と推測される)で結婚式を挙げたときに、「愛の挨拶」を良明のオーボエと冴子のピアノで披露したということだった。
エルガーとアリスのエピソードのオマージュだったのかもしれない。
リバーサルオーケストラも最終回へ向かって、初音が蒼に正式に「ごめん」と言い、朝陽に告白するシーンで終わった。
フィナーレは、これらの恋バナに加え、二つのオーケストラの対決も見所であり、楽しみだ。
ただ、小生としては、番外編(で描かれていると思われる)の玲緒と藤谷の結婚話が見たかった。