ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E16 シーズン1最終回 鑑賞記)
2023/02/21
遂にシーズン1が終わってしまい。しばらく、「DOCロス」になりそうだ。
小生の一推しはアニェーゼなので、「アニェーゼロス」ということか。
なお、最後にシーズン2は、9月ごろ放送するというテロップが流れたので本当にホッとした。
今回の鑑賞記は、前回の予想と実際を比べてみることで述べたい。
1.次回はシーズン1の最終回だが、撮影時には、たぶん、シーズン2へ続くことは決定していたと考えると、積み残し(伏線未回収?)も出すと思う。
->思ったより、積み残しは少なかったと思う。
シーズン2の展開について
1)アンドレアの記憶が戻ってくるか? そのことに、シーズン1ではあまり目立たなかった、精神科医長エンリコ・サンドリがどう関わるか?
2)ジュリアが不在となり、アニェーゼ、ダビデ、アンドレアの関係はどうなるか?
3)ジュリアとロレンツォがどういうきっかけで、アンブロージョ病院へ戻ってくるか?
4)アンドレアとアニェーゼの娘 カロリーナは、研修医としてアンブロージョ病院へ入る? ロレンツォの元カノ キアラも?
5)ガブリエルに去られたエリーザは、どうなるか? 新たな恋?
6)アルバとリッカルドの今後
超頑固者の2人がこのまま波風が立たないはずがない。
アルバの母、外科医長ファブリッツィアの役割は?
7)マルコ・エレーナがいなくなったあと、悪役はどうやって、登場するか?
2.原因不明の入院患者は誰か?
最終回は、患者は、アニェーゼ1人(+他に主要登場人物の関係者くらいか? となると、エンリコ・サンドリの関係者もしくは、ガブリエルのエチオピア人の支援者?)
->予想は外れ。
患者は、アニェーゼ1人(あと、前回肝臓移植を受けて命拾いした、ロレンツォの元カノ キアラの退院の姿が描かれた)だった。
キアラは、医学部に入り直すと言っていたので、シーズン2は、研修医として、内科病棟に加わるかもしれない。
アニェーゼの病因は、前回、アンドレアの濡れ衣を晴らすために、会った亡き告発者ダリオ・コローラからの髄膜炎菌感染症に加え、死後初めて発現する謎の病原体感染によるものだと判明する。(ジュリアが突き止める)
3.マルコとエレーナ
最終的には、サトナールの治験データ改ざんと、そのサトナールを投与すべきでない患者に投与して死亡させたのが、マルコ+エレーナの二人の責任であることにして、病院を去ってもらうのが自然か。
そうなるとロレンツォは、薬物使用の件が明るみにでるので、退場となるはずだが、シーズン2のためにも、ロレンツォは、残したいところ。
マルコ夫妻がいなくなると、シーズン2は、悪役がいなくなるので、エレーナは残す?
->マルコ・エレーナともロレンツォの証言によりあっさり逮捕され、退場するという自然な流れだった。
ロレンツォについては、休養するとしか言及はなかった。
4.アンドレアとアニェーゼ、ジュリア
意識不明のアニェーゼは、アンドレアではなく、ジュリアが原因を発見して救うことになれば、面白い。
アニェーゼは、死の淵をさまよったことで、自分の気持ちに正直に生きようと決意し、ダビデと別れ、本当の三角関係になって、シーズン2へ向かう?
->ジュリアが原因を発見したので、大正解! アンドレアが見つけられなかったのは、病因が記憶喪失中に発見されたことだったから。
ここが、脚本的には非常に巧みだと思う。
アニェーゼは、昏睡状態になる前に、アンドレアを心から許せるようになった。ジュリアは、その姿をみて、病院を去ることを決意する。アンドレアには、彼女を必死で止めるがジュリアの気持ちが変わらないままで、シーズン1は終了する。
アニェーゼの病因を探るときの、医師としてのジュリアの真剣さと、それに対比して、アニェーゼとアンドレアが親密さを取り戻すというジュリアからみたら残念な事実が錯綜し、役者の演技力の見せ所だったと思った。
5.アルバとリッカルド
アルバは、外科へ行き、母の外科医長ファブリッツィアの元で働くことになるだろう。一方、リッカルドは、自分の義足の事を皆に公表することができるが、アルバとはまだ、結ばれないままで、シーズン2へ積み残す?
->予想は外れ、リッカルドが、アルバの母外科医長ファブリッツィアに、アルバを外科研修医として受け入れるよう頼む。
その話を柱の陰で聞いていたエリーザにアルバは聞いて、いてもたってもいられなくなり、リッカルドのアパートへ。2人は遂に結ばれる。
それにしても、ファブリッツィアの娘に対する態度は和解の兆しがあったにしては、冷たすぎると思った。
6.エリーザとガブリエル
エリーザには、気の毒だが、ガブリエルは、エチオピアへ帰る決心をするのではないだろうか?
そうすると、もう一人の患者は、エチオピア人の支援者かも知れない。
->大方の予想通り、ガブリエルは最後にはエチオピアへ帰る決心をする。最後の決め手になったのは、チャリティー水泳大会で、リッカルドが義足を取って参加した、その勇気ある行動を見たからだと思った。
エリーザは、「見たくない事実(ガブリエルがエチオピアに帰るのではないかという恐れ)は無かったことにする」的な対応をずっとガブリエルに対してしていたように思った。だから、ガブリエルが別れを切り出したとき、パニックにならず冷静に見えた。
#どこかのSNSで、看護師長テレーザは、リッカルドの義足を知っていて、チャリティー水泳大会に熱心だったという指摘があった。リッカルドが義足のままプールに現れた姿を見たテレーザの顔は満足げだったので、その通りだと思った。