ヨーロッパ文化教養講座(「エンター・ザ・ミュージック」 高関健マエルトロと富士山静岡交響楽団」録画鑑賞記)
2023/05/01
高関健マエルトロが育てる富士山静岡交響楽団、ハイドンのオラトリオ「天地創造」の演奏会前半を見た。
高関健マエルトロは、以前、この番組に出演したとき、コロナ渦で散歩する機会が増えて、自然の風景をよく眺めていたら、眼鏡が要らなくなったという話が印象深かったが、今回もその話から始まった。
今は、また老眼鏡が必要になったという話をした。
真面目な顔で面白いことを言う人だなといつも思う。
富士山静岡交響楽団は、浜松フィルと静岡交響楽団が合併してできた、静岡県唯一のプロの常設交響楽団だそうだ。
静岡県といえば、現地でコンサートを聴いたことはないが、ヤマハ、カワイ、ローランドなど日本の主要楽器メーカーが集中していて、クラシック音楽が盛んな地域なのだろうと想像する。
「天地創造」の前半部をダイジェストで聴いて感じたこと。
1.音が良いオーケストラとホール
2.合唱隊に児童合唱団が加わっていてユニークだが、特にソプラノの合唱が澄み渡って聞こえる。
3.モーツアルトの大ファンである小生にとっては、ハイドンは、ちょっと取っつきにくい印象があったので、この曲は初めて聴いたが、出だしから素晴らしい。ベートーヴェンの第9だったり、モーツアルトの「ドン・ジョバンニ」だったり、音楽的には影響を受けていることは間違いなさそう。
4.高関健マエルトロは、淡々と(音楽的に)鋭いことを言う。さすがに、カラヤンの弟子だなと思う。
コロナ渦の巣ごもり期間中に、ショパンコンクールに嵌まった影響もあり、ロマン派に傾きかけた自分の指向が、藤田真央君のモーツアルトのピアノ・ソナタ全集からまた、完全に古典派に戻ったようだ。
今後は、ハイドンも積極的に聴こうと思う。
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