ヨーロッパ文化教養講座(エンター・ザ・ミュージック ヴォーン・ウィリアムズ 「2台のピアノのための協奏曲」)
2023/11/12
今回は、またまた藤岡幸夫マエストロお得意のヴォーン・ウィリアムズが取り上げられた。
1台のピアノだけだと難しすぎて弾けないので、2台にしたそうだ。
第1楽章の初めから、いきなり7拍子となり、大変な難曲のようだ。
ピアノは、寺田悦子さん、渡邉規久雄さんご夫妻
オーケストラは、東京シティ・フィル
寺田悦子さんは、小生が仕事に追われて精神的にクラシック音楽を聴く余裕がなくなった、1980年代にはもう活躍されていたと記憶する。渡邉規久雄さんは、藤岡マエストロの師匠である、渡邉暁雄(あけお)氏の次男。
あらためて、渡邉暁雄氏をWIKIで調べると、「巣鴨のルーテル教会の日本人牧師・渡邉忠雄を父とし、フィンランド人の声楽家・渡邉シーリを母として、東京府で生まれた。」とあるので、渡邉規久雄さんの祖母は、フィンランド人だということになる。
ちなみに、ヴォーン・ウィリアムズの父親も牧師だったそうだ。
藤岡マエストロは、この曲を2人に弾いてもらうことをオファーして快諾を得たものの、楽譜が見つからず、苦労したそうだ。
イギリス本国まで問い合わせて、やっと手書きの楽譜を手に入れ、この日の公演にこぎつけたそうだ。
ピアニスト2人とも、楽譜をじっと見ながら弾いていたし、オーケストラのメンバーもいつもより、楽譜を真剣に見ているのが印象的だった。
音楽自体は、全曲通してみないと何ともわからないが、ヴォーン・ウィリアムズ推しの藤岡幸夫マエストロでも、これだけ演奏に苦労するのだから、多分、生演奏を聴く機会はないかなと思った。