ヨーロッパ文化教養講座(「ダウントン・アビー」)

2022/09/25
以前、ダウントンアビーのアビーは、僧院という意味と大邸宅の意味があると、書いた。
ところが、シーズン6の6で、自宅のお城(ハイクレア城)を資金集めのため、一般公開することになり、ダウントン村の平民が入場料を払って、お城見学ツアーをする。ツアーガイドは、胃潰瘍で静養中のグランサム伯爵を除いた家族一同なのだが、ツアー客に飾ってある絵画の由来とか、肖像画のモデルとか、質問されても答えられないシーンは笑えた。
その質問の中で、ダウントンアビーの名前の由来を聞かれ、回答は、昔僧院として使われたからだ。だった。

改めて、辞書でabbey をひくと。
abbey  noun
a large church together with a group of buildings in which monks or nuns 
live or lived in the past. 
とあるので、僧院に間違いない。

ちなみに、辞書の索引になっている、固有名詞のabbeyは、
Fountains Abbey ->建築1132年 Ripon 16世紀に破壊
Northanger Abbey->ジェーンオースチンの小説の題名
Tintern Abbey->建築12世紀 イングランドとウェールズ国境 Wye側沿い ターナーの絵画にも描かれた。
Westminster Abbey->言わずと知れた、ウエストミンスター寺院 1066年にウィリアム征服王が戴冠されてから、すべての国王が戴冠
Woburn Abbey->南部イングランド Bedfordの近くにある、18世紀に建てられた、stately home (要は田舎の大邸宅)。昔のabbeyの跡地にできて、
一般公開されている。

ダウントンアビーとして、使われたハイクレア城は、年間維持費が1億円かかるとの記事を見た記憶がある。
それに使用人の人件費や貴族達の衣食住を加えると、年間の支出は膨大なので、没落する貴族が多かったのも頷ける。

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