ヨーロッパ文化教養講座（ペンテコステのクッキーは、ΙΧΘΥΣ の形）
2023/06/10
昨日Netflixで、2019年NHKで放送されたドラマ「トクサツガガガ」の第一話を観た。
主演小芝風花が「いい年して」特撮ヒーローのオタクであることを隠して某商社で働いているが、仲間を見つけるために、何か目印を身につけようと模索する。
そのとき語られたのが、ΙΧΘΥΣ （ギリシア語で魚の意味。イクトゥス）についてだった。
江戸時代のキリスト教禁教の時代に、隠れキリスタンがお互いの信仰を探るために、魚の形を暗号（符牒）として使い、探る側が、地面に魚の上の部分を書き、探られる側が魚の下の部分を書いて完成されるというものだ。
イクテュスはギリシャ語で「魚」という意味を持つが、同時にΙΗΣΟΥΣ ΧΡΙΣΤΟΣ ΘΕΟΥ ΥΙΟΣ ΣΩΤΗΡ （ギリシャ語でイエス、キリスト、神の、子、救世主）の頭文字を並べたものでもある。
小生が所属する教会では、毎年ペンテコステ礼拝のときに、出席者に手作りの魚の形をしてクッキーを配る伝統がある。
（他の教会ではどうしているかは不明）
今年のペンテコステ礼拝は、5月28日だった。
ペンテコステは、聖霊が降り、教会が誕生した日と言われている。
キリスト教三大祭り（イースター、クリスマス、ペンテコステ）の一つだが、世間ではあまり知られていないようだ。