ヨーロッパ文化教養講座(エンター・ザ・ミュージック ヴォーン・ウィリアムズ「交響曲第5番」)
2023/10/23
今回のエンター・ザ・ミュージックは、藤岡幸夫マエストロが留学した、イギリスの20世紀前半の大作曲家、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番。
第2次世界大戦中の1943年に自身のロンドン・フィルハーモニーの指揮で初演されたとのこと。パンフレットには、「空襲警報が鳴っても演奏は中断しません。」と書かれていたそうだが、さすがに、ホールの客は少なく、その代わり、ラジオを聴いていた市民が多かったそうだ。
曲は、ダイジェストではあるが、ヴォーン・ウィリアムズらしい、豊かなオーケストラの響きで、平和を祈る賛美歌のような心に染み入る曲としてまとめている。
ゲストは、初登場の林田直樹氏(音楽ジャーナリスト、評論家)。
コメントで1番印象に残ったのは、20世紀になって、世界中に争いが起こりその時代の空気を象徴するように、19世紀のロマン派の時代のような優雅な音楽でなく、不協和音や無調音楽が流行っていた時代に、イギリス国内では、独自路線をいったとのこと。
(小生が知っているのは、ヴォーン・ウィリアムズの他には、エルガー、ホルスト、ブリテンくらいだが。)
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