ヨーロッパ文化教養講座(クラシックTV 「YOUさんと癒やしのフレンチ・ミュージック フォーレ」鑑賞記)
2024/01/19
没後100年のフォーレ。
レクイエム以外は、短い名曲が多いフランスの作曲家という程度の知識しかなかった。(特に好きな曲は、フルートで奏でる「シシリエンヌ」。)
今回の放送でフォーレ自身についての知らなかった知識を得ることができ良かった。
コメントと感想:
1.フランスの作曲家というと、ドビュッシー、ラベルをまず思い浮かべるが、この2人とも、第七代目学長の座についたフォーレ (1905 - 1920)が改革したパリ音楽院の学生だということで、フォーレがいなかったら、ドビュッシーやラヴェルも世に出なかったかもしれないという。
2.フォーレは、先輩かつ親友のサン・サーンスの助言を受けながら、ドイツ音楽が主流であった時代に、「フランス音楽」の基礎を築いたという。
1835-1921 サン・サーンス
1838-1875 ビゼー
1845-1924 フォーレ (1905~1920 パリ音楽院学長)
1862-1918 ドビュッシー
1875-1937 ラヴェル
3.清塚信也氏によると、フォーレは昼間は、教会のオルガニスト、夜はサロンで1人静かに佇んでいて、大変、上流夫人にもてたそうだ。
4.優しく癒やされるフォーレの音楽は、本人の性格がそうであったのかは不明。ただ、今年は没後100年ということで演奏される機会も多くなるはずなので、フォーレ音楽の核心に近づけるかもしれない。