見出し画像

ヨーロッパ文化教養講座(2023年フランス映画「ダンサー イン Paris」

2024/08/17
バレエの発祥地フランスならではの映画。
映画の中のクラシック・バレエシーン(特に冒頭の「ラ・バヤデール」)、コンテンポラリーダンスのシーンは、本当に見応えがあり、それだけでも秀作だと思う。
主役のエリーズ(演 マリオン・バルボー)が本物のバレエダンサーであることが、この映画の魅力を作り上げている主要因だと思った。

ヒューマンドラマとしては、自分が幼いときから全てを捧げていたバレエを足首の故障のため続けられなくなりながら、気持ちを直ぐに切り替え、新しく出会ったコンテンポラリーダンスを第二の人生の糧とする前向きさが、最大の魅力だと思う。

超高齢社会を楽しく生き抜くには、人生の目的を直ぐに切り替える柔軟性が必要だと思う。

「スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ監督が、挫折した若き女性ダンサーの第二の人生を描いたヒューマンドラマ。

パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指すエリーズは夢の実現を目前にしたある日、恋人の裏切りを目撃して心が乱れ、足首を負傷してしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられた彼女は、失意の中で新しい生き方を模索しはじめる。
そんな折、料理のアシスタント係の仕事でブルターニュを訪れた彼女は、世間から注目を集めるダンスカンパニーと出会い、独創的なコンテンポラリーダンスが生み出される瞬間を目の当たりにする。誘われて練習に参加した彼女は、未知なるダンスを踊る喜びと新たな自分を見いだしていく。

パリ・オペラ座のバレエダンサーとして活躍するマリオン・バルボーが映画初主演を務め、コンテンポラリーダンス界の奇才ホフェッシュ・シェクターが本人役で出演。

2022年製作/118分/G/フランス・ベルギー合作
原題:En corps
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2023年9月15日

映画.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?