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ヨーロッパ文化教養講座(NHKプレミアムシアター 「藤田真央ルツェルン音楽祭デビュー」録画鑑賞記)

2023/06/02
昨年夏に行われた、ルツェルン音楽祭にデビューした藤田真央君のラフマニノフ2番を聴いた。

日時:2022年8月13日(ルツェルン音楽祭) 
会場:ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター、コンサート・ホール
オーケストラ:ルツェルン祝祭管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー
ピアノ:藤田真央

プログラム:

1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ソリストアンコール:
2)J.S.バッハ/ラフマニノフ編:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV.1006より『ガヴォット』
3)ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27

コメントと感想:
1.1)は言わずと知れた、ピアノ協奏曲の大名曲。3番とよく混同していたのだが、冒頭ピアノが2番、オケが3番と覚えてからは混同しなくなった。

2.真央君はさすがにチャイコン2位だけあって、弾き慣れているのか、これほどの難曲であっても、軽々と楽しく弾いている(ように見える)。
自分でも会心の演奏だったのだろう、終曲のあと、本当に嬉しそうにオケのメンバーとコミュニケーションを取っていた。

3.カーテンコールの後、2)は、真央君がロマン派や古典派だけでなく、バロックもいけるのではないかと感じさせる演奏。軽やかな演奏。
相変わらず、座った瞬間に弾き始める習慣は変わっていなかった。

4.1)3)ともに、オケの音の厚みを感じた。ただし、NHKの録音ではないようで、N響の放送と比べると、ステージから離れた席で聴いているような録音だった。個々の楽器の音を拾うというより、全体の音像を捉えた録音といえば良いのだろうか。

5.この演奏は、BDでも発売されたようで、PRがホームページにあった。

世界が注目するピアニスト、藤田真央

「情熱大陸」が密着取材した2022年ルツェルン音楽祭デビュー・ライヴが待望のリリース!

今、飛ぶ鳥を落とす勢いのピアニスト藤田真央。2022年ルツェルン音楽祭でのデビュー公演が遂に映像化。藤田真央にとって大きな飛躍を遂げた2022年のハイライトでもあったルツェルン音楽祭、そのデビュー公演とあってクラシック・ファンの注目を大いに集めていただけに見逃せないリリースとなります。さらに、現代の楽壇を代表する巨匠リッカルド・シャイーと、世界の名だたる名手達が集うヴィルトゥオーゾ・オーケストラ、ルツェルン祝祭管弦楽団との共演とあってファン垂涎のコンサート映像です。

 藤田真央とリッカルド・シャイーは2022年3月に初共演、その後すぐにシャイーのオファーにより2022年8月ルツェルン音楽祭でのコンサートが実現。ルツェルン音楽祭は、1938年トスカニーニ指揮で始まり、2003年にクラウディオ・アバドがルツェルン祝祭管弦楽団を創設するなど、ヨーロッパ屈指の伝統と格式を誇る音楽祭。藤田真央は当時23歳の若きピアニストとして巨匠指揮者シャイーから大抜擢され、見事な演奏で聴衆を魅了、音楽祭の輝かしい歴史に新たな1ページを刻み込みました。

 演目は、2023年に生誕150年を迎えた作曲家ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。映画やドラマなどで多く使われており、クラシック音楽ファンだけではなく広く知られる名曲。ラフマニノフは、4つのピアノ協奏曲を作曲しましたが、この第2番は最も人気が高く演奏機会も多い作品です。重厚な第1楽章、甘く切ない美しい旋律が印象的な第2楽章、圧巻の盛り上がりをみせる第3楽章と聴きどころが満載。オーケストラの豊かな抒情性と重厚な響き、そして何と言っても藤田真央の自在な表現力そして煌めく音色は、ルツェルンの聴衆から熱狂的に受け入れられました。

 後半は同じくラフマニノフの交響曲第2番。濃厚な響きに甘美で切ないメロディーに彩られたラフマニノフらしい楽曲で、特に第3楽章のアダージョの旋律は白眉。シャイーは、最高レベルのテクニックをもつルツェルン祝祭管から余すところなく豊かな表現力を引き出し見事にまとめあげています。(輸入元情報)

HMV&BOOKSのホームページより



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