ヨーロッパ文化教養講座(クラシックTV「フランツ・リスト ~スーパースターの光と影~」)
2024/04/27
今週のマイブームは、フランツ・リスト
フランツ・リストは、18011年生まれで、ショパンやシューマンの一つ年下。
クラシックTVでも、フランツ・リストは元祖アイドルだったということで、ゲストを元アイドルのMC鈴木愛理さんにして、こじつけのようにして、番組を作った。
フランツ・リストは、若い頃は女性の観客が失神するほどのアイドルだったが、同時代のショパンが39歳で亡くなったのに対し、当時としてはかなり長寿の74歳まで生きた。
そのため、アイドルでなくなった中年以降の人生や音楽も当然あるのだが、その点を短時間ながら、この番組は取り上げてくれたことは、大変貴重だった。
(鈴木愛理さんも、アイドルを卒業し歌手となった人なので、リストの気持ちがわかると言っていた)
今回の番組内での演奏は、清塚信也氏の「愛の夢」(S.541 1850年 39歳 これも As-Dur!!)と ゲストの菊池亮太氏「夢の中に」(S.207 1885年 74歳!)
年代が違うと違う作曲家と思うくらいの違いがある。
リストは1865年 54歳のときに、僧籍に入ったそうなので、そのことも関係していると思う。
「夢の中に」の音が極端に少なく、染み入るような曲調は素晴らしいと思った。
アリス・紗良・オットさんがN響1999回で弾いた、ピアノ協奏曲1番(S.124 )は、1849年 38歳の作品。
阪田知樹さんが、N響1995回で弾いた、ハンガリー幻想曲(S.123) は、1852年頃 41歳頃の作品。
ラ・カンパネラ(『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調 S.141)は、1851年 40歳の作品。
藤田真央君が、リサイタルで弾いたのは、ピアノ・ソナタ ロ短調 H-Moll (S.178)。1853年 42歳の作品。
40歳前後の作品が、よく演奏されているようだが、今後はフランツ・リストの曲を聴くときは、作曲された時期にも注目して聴きたいと思った。
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