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ヨーロッパ文化教養講座(「コシ・ファン・トゥッテ K.588 」 シナリオ読破プロジェクト13 第11曲)

2023/09/09

①(Fiordiligi) フィオルディリージ(ソプラノ)貴族(金持ち)の*姉
②(Dorabella)ドナベッラ(メゾ・ソプラノ)貴族(金持ち)の*妹
③(Despina)デスピーナ (ソプラノ)②③の使用人
④(Guglielmo)グリエルモ (バリトン)①の婚約者
⑤(Ferrando) フェランド(テノール)②の婚約者
⑥(Don Alfonso) ドン・アルフォンソ (バス)老哲学者
注:①、②のどちらが姉かは台本上は不明。台本上に先に配役として①が書いてあるので、便宜上①を「姉」とする。

SCENA VIII 第8景
ドン・アルフォンソと並ぶ「悪者」、女中のデスピーナ登場

レチタティーヴォ:
デスピーナは、主人であるフィオルディリージとドナベッラのためにココアを作りながら、使用人のつらさを独白し、ついでに味見と称してつまみ食いをしていると、
フィオルディリージとドナベッラが入ってくる。
*使用人のつらさの愚痴は、「ドン・ジョバンニ」の召使いのレポレッロも独りごちていた。ダ・ポンテは、よっぽど、人から使われるが嫌いと見える。

SCENA XI 第9景
デスピーナに対して、フィオルディリージは自殺のための剣や毒薬を持ってくるように良い、ドラベッラは、自分を一人にしてと言って、歌う。

No. 11 Aria 第11曲 アリア
ドナベッラ:
Smanie implacabili
Che m'agitate.
Dentro quest'anima
Piu'' non cessate
Finche' l'angoscia
Mi fa morir.
我慢できない不安
私を動揺させる。
この心の中で
もう止めることはない
苦痛が
私を死なせるまで。

Esempio misero
D'amor funesto
Daro' all'Eumenidi,
Se viva resto,
Col suono orribile
De'miei sospir!
悲惨な実例が
不幸な愛の
エウメニデスに示しましょう、
もし生き続けるなら
酷い音と共に
私のため息が!
((Dorabella e Fiordiligi) si metton a sedere in disparte da forsennate.)
(ドラベッラとフィオルディリージ)正気を失って座り込む。



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