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私の投資方針:ファイナンス思考をベースにした投資判断

 株式投資において、多くの人が直面する最大の課題は市場の不確実性との戦いです。この不確実性は投資判断を複雑にし、リスクの管理と利益の最大化を困難にしています。

 この問題の根本原因は、適切な投資判断のための確固たる基準(ものさし)をつくるのが難しいところにあると思われます。投資判断の基準については、ファンダメンタル分析に基づく基準らしきものやテクニカル分析に基づく、一般的、またはオリジナルの基準らしきものが世の中にはあふれてはいますが、十分なものとはいえないと思います。

 現時点で私がこの問題に取り組むために一番重要視しているのは、ファイナンス思考を基にした投資判断です。過去の実績から企業の財務状態を分析するだけでなく、将来の成長潜在力を考慮に入れることが重要です。なぜなら株価は将来の企業の成長性を織り込むからです。具体的には、将来かせぐであろうキャッシュを現在価値に割り引いて企業価値を見積もります。そして、株主価値を算出して株価と比較を行い、本来のあるべき価値よりも安価な時に購入し、価値が高まった時に売却するという原則に沿って運用しています。しかしながら、想像力を目いっぱい働かせて将来からバックキャストするという思考が一番重要で難しいところです。

 そこで、この方法をベースにして今後取り組んでいきたいのは、将来の企業の成長性をデータにもとづいて精緻に分析する手法やAIによって予測する手法を開発していきたいと考えています。これをベースとして、経済状況、相場、投資家の心理を加えてより精度の高い予測モデルを構築していきたいと考えています。これにより企業の真の価値を把握し、市場の動き、投資家の動きを正確に読み解くことで、より確率の高い投資判断が可能になり安定した収益を創出することが期待できるのではないかと考えます。

 投資の世界は常に変動し、新たな挑戦が待ち受けています。しかし、正しい知識と戦略を備えていれば、これらの挑戦を乗り越え、成功に近づくことができるのではないでしょうか。そのための重要なガイドラインができればと思います。

以下は、現時点での私の株式投資の指針です。

1.単純明快「安く買って高く売る」
  買う基準は、伸び続けるであろう会社安く買うです。

2.伸び続けるであろう会社の選定
2-1.定量的な分析

企業価値、成長性、収益性、割安性を財務指標に基づいて定量的に検討します。企業がこれまでに蓄積してきた財産、過去にどのような業績を上げてきたか、そしてその業績が将来も伸びていく可能性があるかを見極めます。

2-2.定性的な分析
企業の利益の源泉、市場の魅力度、ビジネスモデルの有望度を定性的に把握します。具体的には、
①その企業が何で稼いでいるか(過去の業績)
②なぜ稼げているか(過去の事業環境)
③今後稼げる仕組みに変化があるか(将来の事業環境)
④そしてこれからいくら稼げるか(将来の業績)を検討します。

さらに、ウォーレン・バフェットの「素晴らしい企業の3つの条件」に基づき、業績の安定性、投資効率、競争優位性(「堀」)を評価します。ここでは、企業が①無形資産、②スイッチングコスト、③ネットワーク効果、④コストの優位性、⑤効率的な規模を通じて、市場における競争優位性をどの程度保持しているかを検討します。

ここでのキーポイントは、定量的な分析と定性的な分析を通じて、長期的な成長潜在力を見極める意識で評価していきます。

3.安いか高いかの判断
 企業価値を見積もり現在の株価との比較を行います。また、経済状況、相場、トレンドを考慮に入れて判断します。

4.売買戦略
 これらの分析を基にして、伸び続けるであろう会社の株を本来のあるべき価格よりも安く(半分くらいが理想)購入し、価値が高まった時に売却する戦略を取ります。

今後、実際に投資に活用しているファイナンス理論や考え方、具体的な分析方法と手順などについては、今後別記事にしていきたいと思います。また、将来の企業の成長性をデータにもとづいて精緻に分析する手法や将来の企業の成長性をAIによって予測する手法を開発していきたいと考えています。





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