英語の名詞①-0:可算名詞[単数・複数]vs不可算名詞(学校英語の復習+α)
中学高校の学校英語のおさらい&整理し直し
中学と高校での英語習得が不十分な人のために、学校英語の復習を記事化しました。今後も少しずつ説明を追加・修正していく予定です。
この記事に対するコメントは不要です。ご質問はUNIPAのQ&Aからお願いします。
❶英語名詞の分類(1):形で大きく2種類に分類(定番説明)
0. 可算名詞と不可算名詞の2種類:使われ方や意味が違う
「英語の名詞は数が重要」が定番説明:可算・不可算、単数・複数の違いが重要
1. 可算名詞(別名:数えられる名詞、英語:countable nouns)
a. 可算名詞は単数形と複数形の2種類の形が基本
b. 単数形は"不定冠詞a/an+[noun]"の形が基本([noun]:単数形)
c. 複数形は"無冠詞+[nouns]"の形が基本([nouns]:複数形)
d. 複数形の作り方は規則変化と不規則変化の2種類
規則変化の例:a car/cars, an eye/eyes
不規則変化の例:a child/children
2. 不可算名詞(別名:数えられない名詞、英語:uncountable nouns)
不可算名詞は"無冠詞+[noun]"の形が基本(この1種類だけ)
❷英語名詞の分類(2)と用法:意味で細かく5種類に分類(定番説明)
0. 普通名詞、集合名詞、物質名詞、抽象名詞、固有名詞の5種類
a. 普通名詞・集合名詞は可算名詞に分類(一部は不可算名詞)
b. 物質名詞・抽象名詞・固有名詞は不可算名詞に分類(可算名詞にもなる)
1. 普通名詞:原則として、定番説明通りの可算名詞
a. 具体的で決まった形があり、他と区別できる同種のモノを表す可算名詞
例:a book/books, a desk/desks, a chair/chairs
b. 具体的な形がなく抽象的だが、他と区別できる同種のモノを表す可算名詞
例:a movie/movies, a dream/dreams, an idea/ideas
2. 集合名詞:可算名詞の特殊な用法(一部は不可算名詞)
a. 集合体(組織・集団)を指す可算名詞(単数形で単数扱い、複数形で複数扱い)
構成員を指す場合には単数形で複数扱いの場合もある
例:a family/families, a team/teams, a class/classes
b. 集団を指し、単複変化しないが、複数扱いになる可算名詞
例:cattle, police, people(peopleは単複変化する語彙もあり特殊)
c. 主に非生物の集団を総称して指す不可算名詞(これだけ例外)
不可算名詞だが"a piece of/two pieces of"を前につけて数えることが可能
例:furniture, baggage, poetry, jewelry
3. 物質名詞:材料、固体・液体・気体などを表す不可算名詞
a. 決まった形がないので、そのままでは数えることができない
例:calcium, water, air, bread
b. 形・容器・単位などを表す名詞を使えば、数える(量を表す)ことができる
形の例:a slice/loaf of bread, two slices/loafs of bread
容器の例:a glass/bottle of milk, two glasses/bottles of milk
単位の例:one liter of water, two liters of water
c. 物質名詞を普通名詞(可算名詞)として使うこともある
下の「❹注意すべき名詞の特殊な用法」で解説
4. 抽象名詞:物事の性質や状態などを表す不可算名詞
a. 抽象的で具体的な形がないので、数えることができない
例:beauty, honesty, advice, freedom, information
b. 不可算名詞だが"a piece of/two pieces of"を前につけて数えることが可能
c. 抽象名詞を普通名詞(可算名詞)として使うこともある
下の「❹注意すべき名詞の特殊な用法」で解説
5. 固有名詞:人名や地名などを表す不可算名詞、定冠詞の有無で2種類に分類
a. 無冠詞で、大文字で書き始め、複数形にしない
例:Mary, Tom, Japan, Tokyo, Mt. Fuji
b. 定冠詞theがつき、複数形にすることも可能(冠詞の記事で再解説予定)
例:the sun, the earth, the moon, the Alps, the University of Chicago
c. 固有名詞を普通名詞(可算名詞)として使うこともある
下の「❹注意すべき名詞の特殊な用法」で解説
❸英語名詞の複数形
1. 規則変化は名詞の語尾に-sか-esをつける
2. 不規則変化 例:a man/men, a woman/women, a foot/feet
3. 単複同形名詞
例:a sheep/sheep, a deer/deer, a fish/fish(種類ならfishes)
4. 複数形の特殊な用法
a. 複数形で別の意味になる名詞 例:glasses, arms, customs
b. 常に複数形の名詞1(上と一部重複) 例:glasses, scissors, pants, jeans
c. 常に複数形の名詞2 例:belongings, valuables, clothes
d. 複数形でも単数扱いになる名詞
学問・科目名の例:economics, mechanics, physics, politics
金額・距離・時間の例:ten dollars, two meters
e. 複数形で「どれでも」の意味に(総称表現の一種:冠詞の記事で再解説予定)
5. 複数形の慣用表現 例:make friends, change trains, shake hands
❹注意すべき名詞の特殊な用法
1. 不可算名詞を普通名詞(可算名詞)として使う
物質名詞→普通名詞の例:a paper/papers, a stone/stones, a wine/wines
抽象名詞→普通名詞の例:a necessity/necessities, a kindness/kindnesses
固有名詞→普通名詞の例:It's a Sony. She's a Capulet.
※学術的には普通名詞ではなく共通名詞(common nouns):固有名詞との対比
2. 可算か不可算かで名詞の意味が変わることがある
逆に言えば、意味によって可算にも不可算にもなる名詞がある
chicken:可算で「鶏(ニワトリ)」、不可算で「鶏肉(トリニク)」
glass:可算で「コップ」、不可算で「ガラス」
paper:可算で「新聞・レポート・論文」、不可算で「紙」
room:可算で「部屋」、不可算で「空間・余地」
fire:可算で「火事」、不可算で「火」
work:可算で「作品」、不可算で「仕事」
❺所有を表す名詞の形
0. 日本語「AのB」表現は、英語では"A's B"と"B of A"の2通りで表す
1. 所有格"A's B":原則として、Aは人間と生物
時・金額・距離・重さ、場所・地名、組織・集団、乗り物なども所有格にできる
2. "B of A"の形を用いて所有を表す
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学校英語の復習と、それだけでは説明が足りない点を補ってもらうための教材です。
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