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私たちの文理選択
みなさんこんにちは!
東北大学サイエンスエンジェル(SA)のまよさんです。
日没も早くなり、すっかり秋めいてきましたね。中高生のみなさんはいかがお過ごしでしょうか?季節の変わり目は風邪をひきがちな人も多いと思います。体調管理は万全にしておきたいものですね!
さて、今回は「文理選択」をテーマにSAの体験談をご紹介します。進路を決める上で重要な項目でもある文系・理系の選択。高校一年生の方は特に、そろそろ本格的に文理選択を考える時期ではないでしょうか?
もちろん中学生の皆さんにとっても、今回の記事が今後の進路について考えるきっかけになればと思います。
みなさんの不安や疑問が少しでも軽くなったらうれしいです♪
いつから理系進学を意識し始めた?
SAメンバー16人に、理系進学を意識し始めた時期についてアンケートをとりました。
半数の人が中学生時代に理系に進むことを考え始めていたようです。また、中学入学以前から理系に進みたいと考えていた人は15人中5人でした。中には高校生になってから理系を意識し始めた人もいて、理系進学を決めるタイミングは千差万別であることがわかりますね!
文理選択を悩んだ時や理系に進むと決意したときのエピソード
文理選択は中高生にとって自分自身の進路を決める重要な決断のひとつですよね。SAの中にも文系か理系、どちらを選ぶか悩んだ人が多く見受けられました。中高生の皆さんの中には、文理をどのようにして決めたらいいのかわからない方もいると思います。そこで、理系に進学すると決めたSAの皆さんがどのようなきっかけで理系に進むことにしたのか、中高生の時どんなことで悩んだのかを紹介していきます。
・将来、薬剤師になりたいと思っていたので、逆算して理系に進もうと考えました。
・職業図鑑のような本を読んで、理系の方が今後のキャリア選択に有利なのではないか?と考えたから(理系からなら研究職でも営業職でもいけると思ったため)
・小学生の時に食品や薬って、すごいな〜と思い、将来の夢に薬剤師やコックさんとか書いた。そうしたら、親に理系に行けばできると言われたことがきっかけで理系に行こうと思い始めた。高校では理系科目も文系科目も特にどっちが得意とかがなく、進路に悩んだ。しかし、理系科目の方が勉強していて楽しかったので、今後伸ばしやすいかも!と思い、やっぱり理系にした。
文理を決める前に、将来どんな仕事をしたいか?を考えて、そのために理系に進学したという意見が多く見られました。また、理系科目が得意で、文系科目が苦手だったからという人も多く見られました。文理選択をきっかけに将来の夢について考えてみるのも良いかもしれませんね!
理系進学についての不安とその解決策
理系に進学しよう!と決めても、その先のことを考えると不安はつきものですよね。SAの皆さんは理系進学についてどのような不安を持っていたのでしょうか?解決策と合わせて聞いてみました。
・高校に上がって、数学が全然できなくてこのままで大丈夫か不安でした。
⇒数学はずっと苦手で受験が終わるまで得意になることはありませんでし た。(大学院生になった今でも苦手なままです笑)高校時代は授業の予習復習を大切にし、また、問題集やテストで間違えた問題をメモして繰り返し解くなどの工夫をして、受験勉強をなんとか乗り切りました。 ・理系(理数科)に進学する前は、女の子の割合が低いことが少し心配ではありました。
⇒女の子が少ないからこそ、そのぶん結束力が強くてみんなと仲良くなれました。
⇒理系でも文系でも、一番人と関わる機会の多い部活は全学部混合なので気にする必要なかったなと思いました。
大きく分けて勉強の不安と女子生徒が少ないことへの不安の二つが挙げられていました。
一口に理系科目と言っても、その中で得意不得意がありますよね。苦手な理系科目については、重点的に演習を重ねた人やその科目が得意な友達に教えてもらって受験を乗り切った人もいました。苦手な理系科目があっても、対策を立てれば不安を解消することができそうです。
また、理系は女子生徒が少ないことを不安に思っていたSAも多く見られました。しかし、理系内外で友だちを作ることもできますし、自分のコミュニティを広げる良い機会にもなりそうです。
文理選択時の自分にメッセージを送るなら?
最後に、SAの皆さんに文理選択時の自分に送るメッセージを考えてもらいました。中高生の皆さんの励ましになったら幸いです♪
・理系でも文章を書く機会がたくさんあります...国語もしっかり学んでおいて!
・受験対策の上では文系と理系で分かれていますが、実際に社会で活躍してゆくときは文理の枠を越えた見方が必要になる(理系でも広く社会のことを考えなければならない、など)ので視野を広く持とう。
・理系文系のどっちを選んでも、大学生活は楽しめます!あまり考えすぎず、中高校生活を楽しんでください。
文理にとらわれず、幅広い知識を持っておくことが大切!というメッセージが多く寄せられました。文系理系、どちらを選んだとしても「この選択は間違っていなかった!」と思えるようにしたいものですね。
今回は『私たちの文理選択』というテーマでSAの文理選択当時のエピソードを中心に紹介しました。いかがだったでしょうか?
ここでは理系に進学したSAの体験談を紹介しましたが、一方で文系に進学した方々からお話を聞いてみると、新しい気づきがあるかもしれません。皆さんが悔いのない選択をできるよう願っています♪
記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。
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編集後記
高校の時は地理選択でしたが、大学生になり、ふと歴史や政治に興味が湧いて動画サイトやネット記事で勉強するようになりました。わかりやすくて面白いので永遠に見てしまいます。高校生の時に出会っていたらまた違う人生だったかも。 (まよさん)
東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え、人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート!メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。
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