夏休みの校内研にオススメ書籍【まんがで議論を活性化】
あと少しで夏休み
もうすぐ夏休みが始まりますね!
普段は忙しくて勉強どころでない先生方も、夏休みの期間は自己の研鑽のためにある程度割くことができるはずです。
昨日、私もAmazonで夏休みに読みたい書籍を13冊もポチってしましました・・・。
また、ミドルリーダーの先生方は、夏休みの校内研修を実施したり、教育委員会等が主催する講座の講師になられることも多いのではないでしょうか?
私も、ありがたいことに1県と3市の自治体から声をかけて頂き、「デジタル・シティズンシップ」、「ICT×理科教育」、「特別活動における生徒会活動」について講座をもたせて頂きます。
本日は、私と同じように「研修や講座の中身をどうしようかな〜」と考えている先生方にオススメの書籍を紹介したいと思います。
それが・・・・
前田康裕氏の『まんがで知る』シリーズです。
『まんがで知る』シリーズ
『まんがで知る』シリーズは全9巻の3部作(2024年7月現在)となっています。内容は以下のとおりです。
まんがで知る教師の学び(1〜3)
まんがで知る未来への学び(1〜3)
まんがで知るデジタルの学び(1〜3)
ちょうど、今年の5月に『まんがで知るデジタルの学び』の3巻目が発売されました。
まんがで知るシリーズの特徴
作者の前田康裕氏は、公立の小中学校で25年間勤務した後、熊本市教育センター主任指導主事を経て、現在は熊本大学で特任教授をされています。
そのため、現場の教員の思いをよく理解してくださっています。
従って、物語の内容も全てが学校現場や教員の目線で進んでいきます。
個人的に好きなのは、理論が先行しすぎることなく、学校現場の実態や苦しさもしっかりと描かれている点です。(絵が温かいのも好きです)
例えば、学校の中には、前年度踏襲主義の教員が一定数いることや、新しいことの導入に対して後ろ向きな学校文化が根強い事なども描かれています。
そして、この書籍からはそれらをどう乗り越えていくかのヒントがもらえます。
思わず『わかる〜』というような学校職員なら共感できるあるあるネタがたくさん出てきますよ。
オススメする理由
私が『まんがで知る』シリーズを特におすすめする理由は、『出典さえ明記していれば、その一部をコピーして研修会・研究会等で参加者に資料として配布しても良い』と前田氏が述べて下さっているためです。
さらには、『インターネットでの画像の一部引用も構わない』ともされています。
前田氏は「本書が多くの人に役立つことができれば、作者として大変うれしく思います』と述べています。(なんと、寛大な!!!!)
ということで・・・・・
今年の夏休みに実施する「デジタル・シティズンシップ」に関する講座・研修で『まんがで知るデジタルの学び』の一部を資料として活用させて頂きたいと考えています。
例えば・・・・
物語のある場面(一人一台端末に関する校内研修を終えた場面)で情報主任の先生が以下のような悩みを吐露します。
さて、あなただったら、情報主任にどんな声がけをしますか?
そもそも、この学校の課題は何だろうか?
そして、この学校のGIGAを推進していくために、私たちにできることは何でしょうか?
物語に出てくる登場人物の行動に共感したり、疑問を持ったりすることで、等身大の視点から、デジタル・シティズンシップの理念に対する理解を深めていき、
さらには、そこで求められる教員のマインドセットの変革の必要性にも迫っていければと考えています。
今から、どんなワークショップになるのか楽しみです。
良かったら、みなさんも一緒に考えてみませんか?