【ステータスのある人を叩きたくなる進化論的理由】
石器時代の地位争いでは、ヒエラルキー階層がかなり薄くトップと底辺の差が少なかった
心理学者ポール・ブルーム教授は
「狩猟採集民の平等主義的な生活様式が成り立つのは、個人がステータスを非常に気にするからである、このような社会では、自分より大きな力を持つ人間が一人として現れないように全員が努力しているからこそ、おおかた平等でいられる」
と言っている
※参考文献1
こうした比較的平等な世界は
人々ご大物ぶった振る舞いに敏感で、それを厳しく取り締まったからこそ可能となった
※参考文献2
P68
現代の狩猟採集民では、仕留めた獲物をやたら自慢すると冷たい態度を取られる
「それはウサギか?と言う」(小物扱いされる)
「部族全員でそいつを囲み愚弄の歌を歌う」
などステータス警察まみれとなっている
【ステータスのある人が失墜すると脳が喜ぶようにシステムされている】
日本とオーストラリアなど、違う文化圏の研究であっても、同じように成功者の失墜に喜びを感じる事が分かっている
これはステータスの高い人の話を聞かされると脳の痛覚の脳領域が活性化され、
そのステータスの高い人が失墜すると報酬系の脳領域が活性化した
しかもそのステータスが高ければ高いほど喜びが大きくなった
※参考文献2
P373
ただ面白いのは、以前書いたように
人はステータスの高い人にも憧れるということ
この矛盾はよく分かっていないが
人間の小さな脳システムと、現代の巨大すぎるネットワークで多くの人を知りすぎてしまい…
限界のある自分の理想を、そのステータスのある人に委ね、その成功を自分の成功のように重ね合わせている可能がある
ダンパー数(人が繋がれる限界人数)の150人が、その分水嶺かと思う
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