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【質の高い論文を見分けるための具体的なチェックリスト】

前回、質の高い論文の見分け方について書きました

※参考記事


今回は、質の高い論文を見分けるためには、いくつかの具体的なチェックリストや評価基準を紹介します



質の高い論文を見分けるためのチェックリスト

1. 研究の新規性と重要性

※参考文献


・研究の目的が明確か:論文が解決しようとしている問題や研究の目的が具体的に記述されているか確認

・新規性があるか:既存の研究と比較して、どのように新しい知見を提供しているのかが明確かどうかを評価

・研究の意義があるか:その研究が学術的または実務的にどのような影響を与える可能性があるかを考慮



2. 方法論の妥当性

研究デザインが適切か:観察研究や実験研究など、研究の目的に適したデザインが採用されているか確認

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/5765/4fc962829b3d866bc7b961cae3b021d4635c.pdf


・データ収集と分析が透明か:データの収集方法や分析手法が詳細に記述されいるか、再現性が確保されているかを確認

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/2ea5/075ba08d0bbc548a578418494b5104bb2716.pdf


・バイアスの管理:例えば、不死時間バイアス(immortal time bias)や交絡因子への対応が適切に行われているかを評価

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/5765/4fc962829b3d866bc7b961cae3b021d4635c.pdf



3. 結果の信頼性

・統計的手法が適切か:使用されている統計手法が研究の目的に合致していて、結果が正確に解釈されているかを確認

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/2ea5/075ba08d0bbc548a578418494b5104bb2716.pdf


・感度分析が行われているか:仮定や条件が結果に与える影響を検証するための感度分析が実施されているかを確認

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/5765/4fc962829b3d866bc7b961cae3b021d4635c.pdf


・結果が一貫しているか:結果が論理的であり、研究の目的や仮説と矛盾していないかを評価


4. 文献レビューの質

・先行研究が適切に引用されているか:関連する先行研究が網羅的にレビューされいて、研究の背景が明確に説明されているかを確認

※参考文献


・引用の質:引用されている文献が信頼性の高いジャーナルや著名な研究者によるものかを評価

※参考文献


5. 論文の構成と表現

・論文の構成が明確か:序論、方法、結果、考察、結論の各セクションが論理的に展開されているかを確認

※参考文献


・言語が正確で明瞭か:文法や表現が正確で、読者にとって理解しやすいかを評価

※参考文献


・図表やデータの提示が適切か:結果を示す図表やデータが明確で、論文の内容を補完しているかを確認

※参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/2ea5/075ba08d0bbc548a578418494b5104bb2716.pdf



6. ジャーナルの信頼性

・査読プロセスが厳格か:論文が査読付きのジャーナルに掲載されているかを確認

※参考文献


・ジャーナルのインパクトファクター:ジャーナルのインパクトファクターや学術的な評価を参考にします
ただし、インパクトファクターだけで論文の質を判断するのは避ける

※参考文献


7. 著者の専門性

・著者の経歴や所属機関:著者がその分野でどの程度の専門性を持っているか、また信頼性の高い機関に所属しているかを確認

※参考文献


・過去の業績:著者が過去に発表した論文や研究の質を評価


8. 引用数と影響力

・引用数が多いか:論文が他の研究者によって頻繁に引用されている場合、その分野で重要な貢献をしている可能性が高い

※参考文献


・Altmetrics:TwitterやMendeleyなどの代替指標(Altmetrics)も参考にして、論文の社会的な影響力を評価

※参考文献




より具体的なチェックリストの例も書いておきます


・研究の新規性と重要性

研究目的が明確に記述されているか?

新規性が具体的に示されているか?

研究の意義が学術的または実務的に説明されているか?

・方法論の妥当性

研究デザインが適切か?

データ収集と分析が透明か?

バイアスの管理が適切に行われているか?


・結果の信頼性

統計的手法が適切か?

感度分析が行われているか?

結果が一貫しているか?


・文献レビューの質

先行研究が適切に引用されているか?

引用されている文献が信頼性の高いものか?


・論文の構成と表現

論文の構成が明確か?

言語が正確で明瞭か?

図表やデータの提示が適切か?


・ジャーナルの信頼性

査読プロセスが厳格か?

ジャーナルのインパクトファクターが高いか?


・著者の専門性

著者の経歴や所属機関が信頼できるか?

著者の過去の業績が評価できるか?


・引用数と影響力

引用数が多いか?

Altmetricsなどの代替指標が高いか?




厳密に言うと、今回紹介した論文の精査が質の高い論文を見分けるために必要となります

ガチの研究者さんや卒論とかでなければ、最後のチェックリストをざっくり見比べれば良いかと思っています

論文精査に使ってみて下さい

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