【人の目標が当てられる:暗黙理論】
人は「人間の資質(知能・性格・運動能力など)を後から変えられるか?変えられないか?」のどちらかを生まれつき思い込む傾向がある
これを[暗黙理論]という
この「暗黙」は有意識が根底にあるものの、私生活の選択では無意識に影響を与えているため、暗黙と言われている
これは簡単な質問で見分けられる
①人間の知能は個人差があり大きくは変えられない
②いくら努力しても知能は対して高められない
③頭の良さは生まれつき決まる
これらでYESが多ければ、「人間の資質は変えられない」と思っている人となる
まぁここまでは質問から容易に想像つくが、ここからが相手の思考に入っていく
・[資質を変えられない]と思う人は
「決定論者」
・[資質を変えられる]と思う人は
「成長論者」
という
《決定論者》の特徴
・自分が頭が良いこと(あるいは少なくとも頭が悪くない)を周囲に証明したがる
知能は人間が生きていく上で必須で、後から変えられないなら「高くなくては困る!」と思い、自身の頭の良さを異常にアピールする
・安全な賭けを好み、高い目標設定を避ける傾向がある
・自分の頭が良いと感じられるように、勉強するのは自分の得意な教科ばかり
・人気者になりたがる
・相手から拒絶されないよう、とても意識する
・結婚パートナーを選ぶ時に自分を「完璧な人」と見なしてくれる相手や、自分の気分を良くしてくれる相手を好む
・意見がぶつかって上手くいかない事があれば、逃げ出そうとする
《成長論者》の特徴
・努力すれば能力は伸ばせると考えているため、その時点での知能の証明をしようとしない
・挑戦は恐れず、新たな技能を獲得するチャンスと捉える
・失敗は愚かさの証明と捉えず、貴重な学びと考える
・学校で一番になるより、その勉強を通して多く学ぶほうが大切だと感じる
・苦手な教科に積極的に挑戦する
・成長や変化を促すパートナーを求める
・何か問題が起きても、互いが学ぶチャンスと見なす
これら暗黙理論はスタンフォード大学心理学者キャロル・ドゥエック氏が多く研究している
また「やればできる!」に色々と書かれている
※参考文献
※参考文献
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