【才能は遺伝子にどこまで左右されるのか？】
誰しも、一度は他人と比べて「才能がない」「遺伝子がいい」などと思った事があると思います
僕も絶賛落ちこぼれ中だった中学時代に、目に見えない原因の責任にして、努力を怠ってきました
では、実際は遺伝子と才能の関係性はどうなっているのか？
今回は、そんな話を書いていきます
才能に対する遺伝子の影響については、多くの研究が行われており、遺伝子が才能に与える影響は約50%とされています
「うわッ!高い」
と思う方もいるかもしれませんが、これは単純な遺伝子の発現に対する見積もりです
※参考文献
http://sportsci.org/jour/0101/wghgene.pdf
※参考文献
例えば、運動能力に関する研究では、特定の遺伝子変異が持久力やパワーに関連していることが示されています
ACE I/D遺伝子やACTN3 R577X遺伝子は、持久力（ACE I/I）やパワー関連のパフォーマンス（ACTN3 R/R）に一貫して関連付けられていますが、これらの遺伝子が才能を予測するための決定的な指標とは言えません
※参考文献
※参考文献
https://pdfs.semanticscholar.org/31b5/6df98ce3e66eef182188fd0dd56e84a48d5a.pdf
また、遺伝子はトレーニングに対する反応の変動にも影響を与え、遺伝的要因がトレーニングの効果においても約50%の変動を説明することが示されています
つまり、才能やパフォーマンスの違いは、遺伝的要因と環境的要因の相互作用によって生じると考えられています
※参考文献
http://sportsci.org/jour/0101/wghgene.pdf
※参考文献
※参考文献
https://pdfs.semanticscholar.org/31b5/6df98ce3e66eef182188fd0dd56e84a48d5a.pdf
さらに、才能の発現には環境やトレーニングの質も重要であり、遺伝的要因だけではなく、個人がどのようにトレーニングを行うかや、周囲のサポートが大きな役割を果たします
※参考文献
※参考文献
https://nyaspubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1196/annals.1393.001
つまり、才能の発展には遺伝子と環境の両方が重要で、才能に対する遺伝子の影響は約50%とされており、環境やトレーニングの要因と相互作用しながら、個々の能力が形成されます
※※ここからが重要※※
最初に「単純な遺伝子の発現」と書きましたが、運動能力や筋肉量、身長、体重など、比較的遺伝子に影響されやすいものです
しかし、「社会を生き抜く能力」や「処世術」、「対話を深くする言語力」などの複雑な能力に対する遺伝子の影響は、一般的に30%から最大でも50%程度と考えられます
※参考文献
※参考文献
具体的なパーセンテージは個々の能力や環境によって異なることを理解しなければなりませんが、これらの能力は、遺伝的要因と環境的要因が相互に作用し合いながら発展していくため、単純に遺伝的要因だけで説明することはできません
つまり、身長など身体的な事で無ければ「才能がない」「遺伝が良くない」などとは言い訳できないんですよね
「言い訳」という言い方はちょっと強めでしたが、逆に言えば、外部（後発）的な影響や努力で変えられる事が多いという事を、今回は知って欲しかったんです
少しでも、伝わって前向きに生きてくれる人が増えたらいいなぁ
もっと才能と遺伝子の関係について知りたい方は、鈴木佑さんの「天才性が見つかる才能の地図」が、とても簡単に書かれていてオススメです
※参考文献
いいなと思ったら応援しよう！
