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一歩一歩を積み重ねる
今日は娘の高校入試です。
娘が小5までは、一つ上の兄がことあるごとに学校を休んだり、ペースを乱したりしているのを、
「学校行くの当たり前やで。」
「教室で授業受けるの当たり前やで。」
と、若干揶揄してた(とはいえ、仲良くしていた)んだけど。
小6の時、クラスの男の子ともめてたことがきっかけで、そこから教室で過ごすことが難しくなってしまいました。
学校に行こうとするけど、足がすくんで動けない。
泣きながら家に戻ってきたこともあった。中学に上がったら大丈夫かな、たくさん心配もしていた。彼女なりにいろいろ葛藤した時間。
中学にあがって、クラブ頑張る!スポーツやりたい!
そう意気込んでいた。けれども、急にしんどくなってしまい、1週間の学校生活を過ごすことが難しくなりました。
不登校ってどういうことなんだろう、自分に何が起こっているんだろう、娘は自分の状況を把握しようと本を読んだり、スクールカウンセラーさんと話をしたり、自分にできることをやりました。
「学校を休むこと、しんどくて勉強が手につかないことは悪いことじゃない。自分のやりたいことが見つかったときに、力が湧いてくることもあるんだから、しっかり休むことも大切だよ。」
学校の先生もそう話してくれました。でも、本人は、
「勉強しなかったら、その分だけ遅れてしまう。成績が取れなかったら、高校進学するときに、支障が出る。結局、自分で頑張らないと誰も助けてくれないじゃない。」
そういって、不安がる時期もありました。
学校に全く行かない、別室登校、五月雨登校、どれも本人が、今の自分にできる選択をしていました。いろいろと考えた結果、彼女が望んだことは、
「友だちと一緒に、学校で学ぶ。」
ということでした。自分には、それが必要だと感じたそうです。
自分にはどんな学校がいいのか、高校についてスクールカウンセラーさんにいろいろ聞いて、中2のときからオープンキャンパスにも参加してました。最終的には、公立高校を目指すことを決めました。大阪府の公立高校入試では、中1から中3までの内申点も関係します。中1、中2と学校に行ってない、定期テストを受けてないなどというときもあり、成績の不安もあったのですが、
「当日のテストを頑張れば、可能性はあるんだから。自分にできることを精一杯やる。」
といって、自分で決めたことを貫きました。中3の2学期は、一度も休むことなく学校で授業を受け、その後に塾でも勉強をしていました。模試の結果が伸びないと、不安で泣くときもありました。それでも、今できることをと、前向きに取り組むことをやめませんでした。
私立高校を決めるとき、学校からは
「今の成績では厳しい。」
といわれ続け、親のわたしも娘の成績では厳しいのではないかと、受験ぎりぎりまでひやひやしていましたが、無事合格しました。
いよいよ、本命の公立高校の出願先を決めるとき、彼女は頑なに譲らなかった高校から、別の高校にすることにしました。受験勉強に取り組む中で、具体的に合格のために必要な点数を考えたら、その点数まで伸ばすのはかなり難しいと感じたからだそうです。ただ、絶対に合格できるよという範囲の高校ではなく、やはり頑張らないと合格に届かない学校を受験すると決めました。
「私は、合格できるからと高校を選んだとして、友だちがいなかったり、場所が遠かったりしたら、学校に対してしんどくなった時に行けなくなる可能性があると思う。家から通いやすい学校で、話せる友だちがいるところやったら、頑張って通おうって思える気がする。だから、難しいチャレンジなのはわかってても、この高校にする。」
そう教えてくれました。
ここのところ、夜は眠りにくかったようです。隣で一緒に寝ていたら、何度か娘が私にしがみついてきました。
「不安なん?」
と聞いたら、
「こわい。」
といってました。受験に対する恐怖もある、どの高校に進学したとしても、本当に自分は通えるんだろうかという恐怖もある、全日制の高校が難しかった時は通信制への編入もあるのもわかっている、でも自分はどうなるんだろう。そんな恐怖が湧き上がるようでした。そんな娘に、私は、
「ここまで一生懸命にやってきたやん。学校を休んでた時も、さぼってたわけじゃない。いつでも、自分でどうしたらいいのか考えて、今自分にできることを続けてきたやん。それだけ、人生にしっかり向き合ってきて、やれることはやってきたんやから、どんな結果になっても、あなたにとって一番いい結果になるのは間違いないよ。あなたは、大丈夫!」
と伝えました。娘も、その言葉を素直に受け取ってくれていました。
「やれるだけのことはやった。だから後悔ない。そういえるようにするわ!」
そういって、ここまできました。
朝も元気に、家を出ました。
息子の私立高校入試、娘の私立高校入試、そして今日の娘の公立高校入試。過去2回は、いろんな不安が渦巻いていましたが、今日はとってもすがすがしい気持ちになっています。娘が帰ってきたときに、心から
「お疲れ様!よくがんばったね!」
と伝えようと思っています。