2021年4月 佐藤可士和展@国立新美術館
国立新美術館で開催中の佐藤可士和展に行ってきました。
はじめに
昨年の夏に観に行った「MANGA都市TOKYO」以来の国立新美術館。混まないであろう時間を狙っていたものの、やはり人気の展示会ということで結構混んでいました。
THE SPACE WITHIN
本展のイントロダクションで、佐藤可士和が1989年の博報堂入社当時、Macintosh IIciを用いて作成したアイコンが展示されています。佐藤可士和のデザインの根っこにある考え方を指し示すかのような作品たちです。
ADVERTISING AND BEYOND
今回の展覧会の目的は、このコーナーのSMAPのアルバムとキリンビールの極生/生黒の展示。
二つとも自分が大学生だったころに見たのがすごく印象に残っていて、特に(記憶が間違ってなければ、新宿駅の地下道に展示されていた)キリンビールの極生/生黒の広告、すんごいかっこいーなーと思ってました。
↓を読む限り、テレビCM一切行ってなかったんですね。なのにガッチリと記憶に残っていて、まさしく佐藤可士和が街をメディアにする試みに心つかまれちゃってたってことと納得。
街がメディアな感じ。
THE LOGO
手掛けたロゴ一覧。
やっぱユニクロが強烈。音声解説によると、ロゴ手掛けるときに、佐藤可士和が柳井さんに最初にした質問がグローバルブランドとして打ち出すにあたり「日本らしさを出すかどうか」だったとのこと。「打ち出したい」ということで、カタカナも使うこのデザインになったとのこと。
THE POWER OF GRAPHIC DESIGN
手掛けたポスターと装丁デザインが展示されています。
ICONIC BRANDING PROJECT
クリエイティブディレクターとしてブランディングを手掛けたプロジェクトが紹介されています。
セブンイレブンのPBをリブランディングしたプロジェクトの展示、非常に見応えがあります。
PB商品数の多さに驚き。
統一されたデザインで訴求できるように、デザイン・システムも確立したとのこと。
UNLIMITED SPACE
楽天技術研究所と作り上げたインスタレーション。
LINES/FLOW
佐藤可士和自身の「アイコン」とも言うべき二つのアートワークのシリーズ、「LINES」と「FLOW」の対比的なインスタレーションが展示されてます。ここのは作品とともに映像もお勧め。
僕は特に「FLOW」が好き。大画面で見るとトリップ感あります。YouTubeの公式チャネルにも映像ありました。
おわりに
目的のSMAPのアルバム・デザインとキリンビールの極生/生黒の展示を観ることができて満足。大学生の頃を思い出したりして懐かしも感じることができました。
おまけ
YouTubeの公式チャネルに佐藤可士和と村上隆が会場を回りトークする動画があります。展示会場の音声解説にはない話も聞けて面白いです。