2020年9月 川俣正「BankART LifeⅥ - 『都市への挿入』」
横浜で開催中の川俣正「都市への挿入」展に行ってきました。
はじめに
BankARTは、横浜市が推進する、歴史的建造物や港湾施設等を文化芸術に活用しながら、都心部再生の起点にしていこうとする文化芸術創造の実験プログラムのひとつで、昔の銀行などがアートスペースとしてリノベーションされています。
川俣正さんは日本の著名な造形作家で、2005年の第二回、横浜トリエンナーレの総合ディレクターも務められていました。
今回の「都市への挿入」はBankArt Temporary、馬車道駅、BankArt Stationの三か所からなる展示イベントです。
こちらの美術手帖の記事によると、
現在、急速に開発が進む、みなとみらい地区。市民に開かれ、工夫をこらし美しくデザインされた建築群の街が誕生しつつあるいっぽう街全体を見渡すと、この地区を散策し、街に親しむようなネットワークされたルートがいまはまだ展開されていない。
そこでBankARTは今回、美術家の川俣正とともに、みなとみらい地区に建築的な表情をもつアートインスタレーションを挿入することを試みるプログラムを実施。
とのこと。
BankArt Temporary
ということで、まずは、旧第一銀行を活用したBankArt Temporaryから。
外観はこちら。馬車道駅を歩いていると、突然このような外観が目に入ってきて、展示作品と知らない人も否が応でも注目してしまいます。
「都市への挿入」というタイトルの通り都市の異物が挿し込まれていますね。
中はこんな雰囲気。
二階で上映されている映像作品です。
馬車道駅
馬車道駅内の作品はこちら。こちらも異物感がハンパないですね。
BankArt Station
新高島駅地下にあるアートスペースでの展示。こちらでは、川俣正さんの海外での展覧会に関わる作品・資料等が展示されています。
おわりに
「都市への挿入」というタイトル通り、武骨で硬質なアートインスタレーションが、都市に挿入されており、異化作用がハンパないです。
もっと広範に、馬車道一帯をジャックとか、日本大通りを全部ジャックとかされた展示も観てみたい。
なお、今回の展示の制作記録がnoteに記されていますので、併せて読むとより楽しめます。
徐々に作品が出来上がっていく様も読むことができます。川俣さん、すべてリモートで指示され、作品を作ったのか。凄い。
おまけ
同日、横浜トリエンナーレの鑑賞も行っており、万歩計によると合計20,746歩、五時間、1011kcal !
流石に疲れました💦