大喜利勢マジクイズ(6/25)に参加しました
大喜利にどっぷりな私ですが、大喜利以外にもいくつか趣味があります。ドラム演奏やラグビー観戦は割と言及していますが、そういえばあまり言っていないかも、と思う趣味の一つにクイズがあります。
元から物事を知ることとか考えることは好きな方で、クイズ番組を見たり、アプリ『みんなで早押しクイズ』(みんはや)を少しやったりはしていたのですが、クイズ研究会に所属したり、大会に出たり、といった所謂ガチ勢的なことはしてきませんでした。あくまで趣味の一つ、ただのクイズ好き止まり。
そんな私ですが、実は前々から思っていたことがありました。それは「大喜利やクイズ、謎解きといったコンテンツは親和性が高いのではないか」ということ。大枠は違いますが、いずれも思考力やひらめきが問われるコンテンツなので、重なるところがあるように思っていました。
現に、クイズや謎解きの界隈で、大喜利がメインフィールドの方々が活躍されているところは頻繁に見かけます。となれば、大喜利の人たちがクイズや謎解きで戦う機会があったら、かなり面白そうだなあ……と夢想していました。
それが叶ったのが、今回参加した、D-6さんによる企画「大喜利勢マジクイズ」です。
大喜利が主な活動となっている方々が集い、いくつものステージをオンラインで戦うクイズ大会。参加しないわけにはいかねえぜ! ということで、参加表明の受付開始直後にエントリー。
フォームには「どっちが好き?」という質問とともに「東京」「コンソメ」という選択肢が。何だ……?と思いながらコンソメを選択したのですが、これが後に影響することに……。
とにかく、私は1番目にエントリーを済ませ、開催日である6月25日をずっと心待ちにしていました。
参加者
私以外の参加者は以下の通り(エントリー順、敬称略。※は残念ながら途中で離脱された方)。
セトピア
みささぎ
まお ※
うげ ※
だうらぎり
うしろ
はす向かいにガッツ
青いかさ
しろやま
みかづき
西田A ※
キミテル
ニシダアツシ
ギギギーヌ
スポーツバッグ
あると
やながわ
Red
烈風ぺんぎん
セトピアさんやうしろさんといった面識のある方々から、大喜利を始める前からの付き合いであるみささぎ、クイズバー・スアールに勤務されているニシダアツシさんなど、かなり多彩なメンバー。しかしクイズの実力はほとんど存じ上げておりません(みささぎだけは、みんはやで対戦経験あり。強いです)。はたしてどうなることやら……と思いながら、開幕を待ちました。
予選
予選では、参加者が「マイル」と呼ばれるポイントを集めます。マイルを貯めれば貯めるほどのちのち有利になるとのことだったので、積極的に取りに行くつもりで臨みました。
ラウンド0 The All
予選開始前に行われた練習ラウンド。早押しクイズが3問行われ、正解者に1マイルが与えられます。但し、一度でも間違えた場合は、以降このラウンドでは回答不可。けっこうシビアです。
積極的に取っていかなくては、と思った私は、なんとか2問目で正解。1マイルのアドバンテージを得ました。
なお、1問目はしろやまさん、3問目は青いかささんがそれぞれマイルを獲得されました。
ラウンド1 The Survival
予選第1ラウンドは、それぞれにライフが2与えられた状態で行われる○×クイズ。生存していた期間と残りのライフ数に応じてマイルが与えられます。
ところが。
1問目の正解者は僅か4人。2問目でも不正解者が大量に発生し、私を含む12人が脱落してしまいました。運営側も想定していなかったようですが、D-6さんは続行を宣言。残り7人で3問戦うことになりました。
3問目で1人脱落したものの、その後は脱落者が出ず、6人が生き残り。あるとさん、Redさん、うしろさんがライフを2つ残し7マイル、西田Aさん、キミテルさん、青いかささんがライフを1つ残し6マイルを獲得されました。
私は最速で脱落したため1マイル獲得、この時点での合計は3マイルでした。
ラウンド2 The Genre
第2ラウンドは、チーム別ジャンル指定クイズ。参加者が2つのチームに分かれた上で、用意された5つのジャンルのクイズ(各5問、計25問)に答えていきます。正解者が次のジャンルを指定可能で、3問正解すると勝ち抜けとなります。
勝ち抜けた人には、1位から順に、12、10、9、7、5、4、4とマイルが与えられ、8位以下で抜けた場合は3マイル、3問正解出来なかった場合は、正解数×1マイルが与えられます。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで例の「東京」か「コンソメ」かが明暗を分けることになります。組分けはこちら。
東京
まお
だうらぎり
うしろ
はす向かいにガッツ
青いかさ
しろやま
みかづき
キミテル
スポーツバッグ
やながわ
Red
コンソメ
シュヴァルツ
セトピア
みささぎ
西田A
ニシダアツシ
ギギギーヌ
あると
烈風ぺんぎん
先に戦うことになったのはコンソメの8人。用意されたジャンルは「今日」「グルメ」「1文字」「週刊少年ジャンプ」「動物」の5つでした。
この中だと「今日」と「1文字」が面白かったです。「今日」は、過去の同じ日付(6月25日)にあった出来事が答えになっていて、「1文字」は答えが必ず1文字の問題しか出ません(「蚊」とか「胃」とか)。これを正解者が選択しながら進行していくので、展開が全く読めませんでした。
私は、1位こそ烈風ぺんぎんさんに取られてしまったものの、2位で抜けて10マイルを獲得しました(計12マイル)。コンソメの通過順はこちら。
烈風ぺんぎん
シュヴァルツ
ニシダアツシ
あると
セトピア
ギギギーヌ
みささぎ
西田A(勝ち抜けならず、2マイル)
一方の東京は、11人で25問を取り合わなくてはなりません。ジャンルは「大喜利」「サッカー」「義務教育」「歌詞棒読み」「ゲーム」の5つ。正直こっちのジャンルやりたかったですが、これこそが組分けの妙。
こちらだと「大喜利」「歌詞棒読み」が面白かったです。「大喜利」は、大喜利で用いられる用語や、プレイヤーのハンドルネーム、サイト名が答えになる問題が用意されており、大喜利勢マジクイズならでは、という印象を受けました。「歌詞棒読み」はその名の通り有名な曲の歌詞を棒読みするだけのクイズなのですが、一般的はイントロクイズとはまた違った難しさがありました。
東京の通過順は以下の通り。
しろやま
Red
はす向かいにガッツ
だうらぎり
うしろ
青いかさ
キミテル
やながわ(勝ち抜けならず、2マイル)
みかづき(勝ち抜けならず、1マイル)
スポーツバッグ(同上)
ラウンド3 The Chain
第3ラウンドは「近似値&チェイン連結クイズ」でした。これだけだとなんのこっちゃですが、簡単に説明すると以下のような感じです。
数が答えになるクイズが出題されるので、参加者はその数を予想する。制限時間は30秒。
正解の数に予想が近かった上位5人が、チェインクイズに進出する。
1位から順に、同じテーマに沿ったクイズが出題される。制限時間は5秒。内容は後になるほど難しくなる。ここで正解して初めて、3マイルが与えられる。
これを6回繰り返します。つまり、理論上では最大18マイルを獲得することが可能、というわけです。
近似値クイズの問題はこれまた多彩で、IPPONグランプリにおいてバカリズムが獲得した累計IPPON数、吉野家・すき家・松屋の店舗数の合計、などを予想しました。
ここでは私は外しまくり、感覚が明らかに狂っていることを思い知らされました(桁レベルの大間違いもあった)。
が、1問目で完全に同率(予想した数、現在のマイル数)の回答者が出たため、6位ながらチェインの回答権を得ることが出来ました。
チェインのテーマは「文学作品の書き出し」。『こゝろ』や『夜明け前』などが登場する中、『火花』が出てきて、「ちょっと傾向変わってきたな」と思ったところで私の番。
読み上げられたのはなかなかの長文でしたが、「山内桜良」という個人名が出たことで難なく答えることができました(正解は『君の膵臓をたべたい』)。我ながらファインプレー。
しかし、先述した通り他の予想は散々な結果となり、獲得できたのは3マイルのみでした(計15マイル)。
このラウンドでは、うしろさんが予想の精度もチェインの正答率も高くて、めちゃくちゃ強かったです。
通過ラウンド The 3Steps
休憩を挟んで、いよいよ通過ラウンドが始まります。この時点で3人が離脱していたため、準決勝進出枠を争うのは総勢17人。行われるのは、階層式勝ち抜け&生存クイズ、と銘打たれたステージでした。
ここでようやく、マイル数が物を言い始めます。所持マイルの多い順に、「トップ(6人)」「ミドル(5人)」「チャレンジ(6人)」の3つのグループに参加者が振り分けられました。組分けは以下の通り。
トップ
Red
うしろ
あると
キミテル
しろやま
シュヴァルツ
ミドル
だうらぎり
はす向かいにガッツ
烈風ぺんぎん
青いかさ
ニシダアツシ
チャレンジ
セトピア
みささぎ
みかづき
ギギギーヌ
スポーツバッグ
やながわ
組分けが終わったところで、まずはトップとチャレンジが真裏で同時に戦います。
ルールは早押し。正解すれば1ポイントが与えられ、2ポイント先取で勝ち抜けとなります。但し、一度間違えると他の誰かが間違えるまでは回答することができません。
トップでは、上位3人がそのまま準決勝に進出し、下位3人はミドルに合流。
チャレンジでは、上位3人がミドルに合流。下位3人はそのまま敗退となります。
私はトップの部屋にいたので、なかなか厳しい戦いを強いられました。が、答えられそうな問題を何とか仕留め、3位で準決勝進出を決めました。
トップとチャレンジの戦いがそれぞれ終了し、ミドルに合流したのは以下の6人。これに上記のミドルメンバー5人を合わせた11人のうち、5人が追加で準決勝に進出します。
キミテル(トップより)
あると(トップより)
しろやま(トップより)
セトピア(チャレンジより)
みささぎ(チャレンジより)
やながわ(チャレンジより)
人数の多さもあって、ミドルの戦いは苛烈を極め、最終的には用意されていたクイズが尽きてしまう事態に。協議の結果、それまでに獲得したマイル数が考慮されることとなり、準決勝に進出されたのは以下の5人となりました。
やながわ(勝ち抜け)
みささぎ(勝ち抜け)
烈風ぺんぎん(勝ち抜け)
キミテル(マイル数1位)
しろやま(マイル数2位)
準決勝 The Quintet
準決勝は以下の8人で争われました。
Red
うしろ
シュヴァルツ
やながわ
みささぎ
烈風ぺんぎん
キミテル
しろやま
準決勝は「早抜けクイズ3種類」。以下の3つのルールで戦い、決勝進出者が決まります。
早押しボード(最大15問)
6人で連答つきクイズ(最大20問)
4人で問題数限定タイムレース
早押しボード
1つ目の早押しボードは、今回用いられたプラットフォーム「Yqui」の機能をフルに使ったものでした。ルールは以下のようなもの。
問題文を聴いて、分かった人が早押しボタンを押す
押された時点で、進出者全員が回答をボードに入力し、提出する。制限時間は30秒
一斉に回答が表示される。ボタンを押した参加者は正解すると2ポイント、自分以外に正解者がいなかった場合はさらに1ポイント。但し不正解だった場合は-1ポイント。他の参加者は正解すると1ポイント
6ポイント先取で上位2人が勝ち抜け。15問出し終わった時点で枠が残っていた場合は、最も上位に近かった参加者が勝ち抜け
リスクがないとはいえ、否が応でも回答しなければならない状況はなかなか大変でした。とはいえそれなりに正解は出来たのですが、あと一歩か二歩くらい及ばず。
ここではしろやまさんが勝ち抜け。全問終了時点でうしろさんとキミテルさんが並んでいましたが、マイル数を考慮した結果、うしろさんが追加で勝ち抜けとなりました。
6人で連答つきクイズ
残った6人による争い。ここでも2人が勝ち抜けとなります。
基本的には5ポイント先取の早押しなのですが、異なるのは連続正解したときのボーナス点。連勝数がそのままポイントになるため、3連続正解で即勝ち抜け、ということもありえます。
また、3回不正解すると失格となり、4人失格した時点でも勝ち抜けが決まります。不用意な押しは出来ません。
嗚呼、それなのに。私は変に焦ってしまった結果、2回も間違えてしまい、それにより余計焦ったことで上手くやることができず……。
ここでは烈風ぺんぎんさん、Redさんが勝ち抜けとなりました。
4人で問題数限定タイムレース
やながわ、みささぎ、キミテルの各氏、プラス私による準決勝最終試合。残り1枠をかけて争います。
このルールも基本は早押しですが、3分のタイマーが終始動き続けます。正解で1ポイント、不正解で-1ポイント。3分の中で早押しし続け、最もポイントを獲得した参加者が勝ち抜けとなります。
もう後が無いので焦りはありましたが、ここに来て楽しくなってきました。大喜利も短考・多答が得意だからか、何となく上手くやれそうな気がしていたのです。
果たせるかな、たまたま知っている範囲の問題が多く出たこともあって、大半の問題で回答権を獲得。2問くらいは間違えたかもしれませんが、それでも最終結果は5ポイントで、勝ち抜けとなりました。D-6さんに「強い」と言っていただけた気がしますが、あまりの緊張から解放されたので記憶が曖昧です。気のせいかもしれません。
決勝 The Shutdown
いよいよ決勝です。ファイナリストは以下の通り。
しろやま
うしろ
烈風ぺんぎん
Red
シュヴァルツ
ひとまず目標としていた決勝に進めたので、この時点でかなり感慨深かったのですが、当然気を抜くわけには行きません。
何しろ、決勝ルールは超シビア。7ポイントを先取した人が優勝となるのですが、5人のうち3人が4ポイントを獲得した時点で、残り2人がシャットダウン(脱落)となります。水を飲んだりしながら、決勝に向けて気合を入れ直しました。
しかし、壁は高かった……。
さすがに決勝なので猛者ばかり。そもそも押せなかったり、押せていても速度が足りなかったり。それでも1ポイントは取れたのですが、まず烈風ぺんぎんさんが、次にしろやまさんが4ポイントに到達し、3ポイントだったRedさんが回答権を得たとき、思わず「うわー」と声が出ました。
当然、Redさんは正解。この瞬間、私とうしろさんがシャットダウンとなりました。悔しいぜ……。
敗者は迅速に去るべきなので、さっさと観覧席に移動(確かニシダアツシさんも「早い」と仰ってました)、残りは観客として楽しむことに。
残り3人になってからも、依然ハイレベルな死闘が続きました。あまりにもハイレベルすぎて、烈風ぺんぎんさんが答えである「なめる」という単語を出せず「ペロペロ……」「ペロリンチョ」としか答えられなくなる、というハプニングも。
そして、最後の最後に流れを掴んだのは、Redさんでした。3番目にシャットダウンラインを通過しながらも、勢いはむしろそこから増していったように見えました。
烈風ぺんぎんさんを抜かし、しろやまさんを抜かして、とうとう7ポイントを先取。見事優勝となりました。改めまして、Redさん優勝おめでとうございます……!
決勝の詳細は以下の通りです(括弧内はシャットダウンラインについて)。
1位: Red 7点(3位通過)
2位: しろやま 5点(2位通過)
3位: 烈風ぺんぎん 4点(1位通過)
4位タイ: うしろ 1点(シャットダウン)
4位タイ: シュヴァルツ 1点(シャットダウン)
終わりに
というわけで、私は決勝に進出することはできたものの、最後の最後に力尽きて、優勝することは叶いませんでした。やはり悔しいです。訳あって参加を見送ったクイズ猛者のドゥラちゃんやTwistNight、「Redさんを倒してほしい」とメッセージを送って下さったエーゴさんといった面々のぶんも頑張るぞ!と思っていたので、何としても勝ちたかった……。
とはいえ、競技クイズ未経験でも、頑張れば決勝に残れるんだぞ、というところを見せられたのは良かったと思っています。ルールも多彩で、みんはやだけやっていては体験することの出来ないものばかりでした。本当に楽しかったです。
最後になりますが、主催のD-6さん、スタッフのかずknさん、SLIMEさん、くすもさん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました! 第2回を楽しみにしております……!