ネタ活動をするならミーハーであるべきかもしれない
ユーモアウィキ執筆者の端くれとして、また駆け出しネタツイッタラーとして、思うことがある。所謂「万人受け」、言い方を変えれば「ミーハー」なネタについてである。
この頃、ユーモアウィキの執筆者、ひいてはネタ活動をする者として、ある程度ミーハーであるべきなのではないかと思い始めている。何故かと言えば、ユーモアウィキの主体は「読み手」であって、読み手が面白いと思う記事にするためには、大体の人が分かるネタ、即ちミーハーネタを織り込んだ方がネタを理解してもらえる可能性が高まる(=多くの人に楽しんでもらえる)と考えたからである。
流行ネタや時事ネタはまず外せないが、特に必要になりそうなのが古典的ネタである。例を挙げれば、週刊少年ジャンプの有名作品や、スタジオジブリの映画など。詳しくは知らずとも、あらすじくらいなら、もっと言えば登場する名言くらいなら知っているようなネタ。そういったネタが入っていれば、多少彩りを加えることができる筈である。
しかしながら、私はミーハーとは言い難い趣味嗜好を持っている。漫画は殆ど読まないし、ジブリ映画も好きではない。「売れてるから」「流行ってるから」という理由で何かを始めたり、興味を示したりすることはほぼ無い。
読書は好きだが、有名作家の作品にはあまり興味がなく、ベストセラーもあまり買わない。目録で面白そうな本を探して買うのが大半である。
音楽は好きだが、ヒットチャートを追うことはあまりしないし、YouTube再生回数やTikTokフォロワー数などは私にとって何の指標にもならない。好きだと思った曲やアーティストを、好きなように聴くくらいであり、極端に熱心というわけでもない。
ミニカーは…そもそも一般的な趣味ではないが、これも超熱心というわけではなく、自分が欲しいと思うものを少しずつ集めている。レアものは欲しいが、プレミア価格で買おうとも思わない。
そして、ネット上で活動している癖に、ネット上の共通認識的なミームにも疎い。寧ろ、ミームを全面に押し出されると、こちらとしては「国民的ネタでもないものを常識みたいに押し付けんな」と思ってしまう(「やばいクレーマーのSUSURU TV」は記事にしたが)。
結局はここである。「常識」に関しては、知識として最低限は知っている。古典ネタも、ある程度有名なものは「常識」になると思う。一方「ミーハー」は異なる。こちらは単なる一過性のものに過ぎない。流行というものは、みんなが好きなものが好き、或いはみんなが話してる話題に追いつけないのは嫌、という人々が、メディアと企業に煽動された結果無抵抗で受け入れているだけに過ぎない(個人の感想です)。無論ミーハーが篩にかけられて、最終的には古典になるのだろうが。
だから私は、自分の趣味嗜好や考え方を確立した人間でありたいと思う。いくら世の中が全集中しようが、領域展開しようが、知ったことではない(知ってんじゃん)。
ところが、そんな私が「ミーハーネタも大事なのかもなあ」と思い始めたのだから、これは大きな出来事である。進歩なのか迎合なのかは分からないが…。