胸腔ドレーン(chest tube)管理
Ⅰ.胸腔の解剖整理
胸腔とは、壁側胸膜と臓側胸膜に囲まれたスペースである。通常はごく 少量の胸水が存在し、潤滑油の枠割をしている。
Ⅱ.胸水貯留をきたす疾患
呼吸器の疾患のみならず、循環器疾患をはじめ、血液疾患など多彩である。
Ⅲ.胸水貯留に伴う症状
胸水の貯留がごく少量である場合には、自覚症状として感じずに経過することが多い。しかし、300~500ml以上の増加となると症状を自覚し始める。
(1) 胸痛・胸部圧迫感:深呼吸、咳、体動にて増強
(2) 呼吸困難感:胸水