Every Evening (I Miss You)
「エヴリ・イヴニング(アイ・ミス・ユー) Every Evening (I Miss You)」は1927年にジミー・マクヒュー Jimmy McHughが作曲し、ビリー・ローズ Billy Rose が作詞したポピュラーソング。録音は少ないのだけれど、とても美しい曲。そんなわけでスタンダードではまったくない。
インストで録音されることの方が多いけど歌詞もある。が、わたしが持っているCDやレコード、書籍、インターネットには歌詞が載っていない。なので、聴き取ったところ次のような感じ。「昼は楽しいけど、夜になって暗くなると気分が下がるんだ」というヴァースからはじまる。「毎晩、君に会いたくなる。毎晩、落ち込むんだ。月明かりが楽しかった夜を思い起こしてくれるよ」と歌われる。光と闇の対比を気持ちの浮き沈みのメタファーとして使った素敵な歌詞だ。
録音
Jimmie Noone's Apex Club Orchestra (Chicago, May 16, 1928)
Jimmie Noone (Clarinet); Joe Poston (Clarinet, Alto Saxophone); Earl Hines (Piano); Bud Scott (Banjo); Johnny Wells (Drums);
ジミー・ヌーン楽団の録音。ジミー・ヌーンとジョー・ポストンのクラリネット美しくアール・ハインズのピアノもとても素敵。
Guy Van Duser & Billy Novick (Southborough, Massachusetts 1989)
Billy Novick (Clarinet); Guy Van Duser (Guitar)
ラグタイム・ギターの名手ガイ・ヴァン・デューサーとクラリネットの名手ビリー・ノヴィックのデュオ。ヴァースから歌われる。とても好きな録音。
The Original Cornell Syncopators (Ithaca, NY, 2021)
Ed Clute (Piano); David Connelly (Trumpet); Rishi Verma (Trombone); Cathy Li (Trombone); Lior Kreindler (Trumpet); Colin Hancock (Cornet, Clarinet); Noah Li (Vocal); Robbert Van Rennesse (Banjo); Ryan Ronzoni (Guitar); Kieran Loher (Alto Saxophone, Clarinet); Troy Anderson (Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Clarinet); Dominic Grasso (Violin); Stephen Newcomb (Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Bass Saxophone); Sarah Cohn-Manik (Bass Saxophone), Clare Burhenne (Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Baritone Saxophone)
コーネル大学の教員と学生、卒業生たちによるバンド。重厚なアレンジのポール・ホワイトマン的なシンフォニック・スウィング。