Idolizing
「アイドライジング Idolizing」は1926年にアーヴィン・エイブラハムソン Irving Abrahamson、レイ・ウェスト Ray West、サム・メッセンハイマー Sam Messenheimer が作詞作曲したジャズ・ナンバー。
偶像化
まさに恋人を「偶像化 idolize」するという内容。キリスト教においては、この偶像化というものが重い意味を担うことがある。なぜなら偶像化とは、信仰の対象にするということなのだから、当該社会における倫理規範の根源を揺るがしかねないからだ。と言っても、本当に信仰心を持った偶像化ではなく「心からあなたを大切にするよ」という相手に対する尊敬を示した曲。
録音
Jean Goldkette and His Orchestra (October 12, 1926)
Bix Beiderbecke (Cornet); Fuzzy Farrar (Trumpet); Ray Lodwig (Trumpet); Bill Rank (Trombone); Speigle Willcox (Trombone); Don Murray (Clarinet, Alto Saxophone, Baritone Saxophone); Doc Ryker (Alto Saxophone); Frank Trumbauer (C-melody Saxophone); Joe Venuti (Violin); Paul Mertz (Piano); Howdy Quicksell (Banjo); Eddie Lang (Guitar); Steve Brown / Chauncey Morehouse (Drums); Frank Bessinger (Vocal)
ジーン・ゴールドケット楽団の録音。ビックス、ヴェヌーティ、ラングが参加したシンフォニック・ジャズ。ビックスのソロが際立ってかっこよい。またヴォーカルの裏で弾きまくるラングが素敵。
Lino Patruno & The Red Pellini Gang (Rome, November 7, 1998)
Carlo Capobianchi (Clarinet, Trumpet, Flugelphone); Andrea Pedroni (Tenor Saxophone); Fabiano“Red” Pellini (Baritone Saxophone); Giancarlo Colangelo (Bass Saxophone); Giorgio Cuscito (Piano); Lino Patruno (Guitar); Bruno Lagattolla (Drums); Mauro Carpi (Violin); Clive Riche (Vocal)
リノ・パトルーノのビックス・トリビュート。まさにジーン・ゴールドケット楽団のオマージュになっているが、ベース・サックスになっていたり、ラングが担っていた役割をピアノが行なっていたりとパトルーノ風の録音になっている。ここで聴けるマウロ・カルピのヴァイオリンが素敵。
Lino Patruno & His Blue Four (Rome, November 25, 2004)
Mauro Carpi (Violin); Lino Patruno (Guitar)
リノ・パトルーノの録音。マウロ・カルピのヴァイオリンをふんだんに楽しむことができる。ビックスのやり方をヴァイオリンで再現するとこんな感じになるのだと感動する。