Chimes Blues

「チャイムス・ブルース Chimes Blues」は1923年にキング・オリヴァー King Oliver が作曲したジャズ/ブルース・ナンバー。ルイ・アームストロングがはじめてコルネットのソロを録音した曲としても有名。トラッド・ジャズのスタンダード。

チャイムを模したピアノとブルースの対比が印象的な曲。

録音

King Oliver's Creole Jazz Band (Richmond, Indiana, April 5, 1923)
King Oliver (cornet); Louis Armstrong (cornet); Honoré Dutrey (trombone); Johnny Dodds (clarinet); Lil Hardin (piano); Baby Dodds (drums); William M. Johnson (banjo)
リル・ハーディン以外は全員ニューオーリンズ出身の人物で構成されている。こうしたチャイムの音色はクラシックを勉強していたリル・ハーディンならではなのではないかと思う。そしてサッチモのコルネットが雄弁で美しい。

Art Hodes Quintet (Chicago December 8, 1957)
Art Hodes (Piano); Marty Grosz (Guitar); Truck Parham (Bass)
クインテット名義だけどトリオでの録音。アート・ホーディスに絡むマーティ・グロスとトラック・パーハムがかっこいい。

Kenny Davern (Annapolis July 1 1979)
Kenny Davern (Clarinet); Don DeMicheal (Drums); Art Hodes (Piano);
ケニー・ダヴァーンの実況録音。アート・ホーディスのピアノをたっぷり堪能できる。素晴らしい！

The New Orleans Dance Hall Quartet (New Orleans October 17 2018)
Norbert Susemihl (Trumpet); Chloe Feoranzo (Clarinet); Harry Mayronne (Piano); Barnaby Gold (Drums)
ノーバート・ズーゼミールのバンドの録音。これも美しいブルースになっている。バーナビー・ゴールドのドラムはセカンドラインの影響を感じさせる。

Secret Six Jazz Band (New Orleans 2023)
Haruka Kikuchi (trombone); Craig Flory (clarinet); Zach Lange (trumpet); Nathan Wolman (trumpet); John Joyce (upright bass); Hunter Burgamy (guitar); James McClaskey (banjo); Defne “Dizzy” Incirlioglu (washboard)
菊池ハルカさん率いるシークレット・シックスの録音。イントロではチャイムのピアノをトロンボーン、トランペット、クラリネットで表現している。途中ではギターとバンジョーでリル・ハーディンのピアノを再現している。とても野心的かつ楽しい録音。