A Hundred Years from Today
「ア・ハンドレッド・イヤーズ・フロム・トゥデイ A Hundred Years from Today」は1933年にヴィクター・ヤング Victor Young 作曲、ネッド・ワシントン Ned Washington とジョー・ヤング Joe Young 作詞で出版されたポピュラーソング。ルー・レスリーによるショー『1934年のブラックバード Blackbirds of 1934』のロンドン公演で使用された。
今から100年後
生きているうちに今から100年後について考えることなんてなかなかない。おそらくだが生きている人の方が少ないだろう。この曲で歌われているのは、そういった先のことはわからない。不安かもしれない。だけど、いまこの時を愛し合おう、ということ。だからこそヴァースから「人生は冒険だ。好きなように学べばいい。誰にもそのことを責めさせない」と歌われる。
録音
Jack Teagarden And His Orchestra (NYC, November 11, 1933)
Jack Teagarden (Vocal, Trombone); Chester Hazlett (Clarinet, Alto Saxophone); Jimmy Dorsey (Clarinet, Alto Saxophone); Mutt Hayes (Clarinet, Tenor Saxophone); Frank Guarente (Trumpet); Sterling Bose (Trumpet); Walt Edelstein (Violin); Perry Botkin (Guitar); Artie Bernstein (Bass); Larry Gomar (Drums);
ジャック・ティーガーデン楽団の録音。ヴィクター・ヤングがダイレクションをしている。語りかけるような歌声で、のちのマーティ・グロスの録音にも影響を与えている。1941年にも録音しているけどわたしはこちらの方が好みかもしれない。
Ethel Waters (NYC, 1947)
Ethel Waters (Vocal); Reggie Beane (Piano)
朗々と歌い上げるエセル・ウォーターズの録音。ブルージーで沁みる。
Ralph Sutton & Dick Cary (Aspen, Colorado, 1969)
Ralph Sutton (Piano); Dick Cary (Trumpet); Al Hall (Bass); Cliff Leeman (Drums);
ラルフ・サットンとディック・キャリーのライブ実況盤。こういったバラードのときのサットンのピアノも非常に美しい。またディック・キャリーのトランペットもエグるようで涙が出てくる。
Barbara Lea And The Ed Polcer All-Stars (Atlanta, April 24-26, 1992)
Barbara Lea (Vocals); Ed Polcer (Cornet); Allan Vaché (Clarinet); Bob Havens (Trombone); Johnny Varro (Piano); Marty Grosz (Guitar); Bob Haggart (Bass); Brooks Tegler (Drums)
バーバラ・リーのライブ実況録音。おそらく1990年代に集められる最高のメンバーたちが集まった録音。
Orphan Newsboys (LA, September 5, 1992)
Marty Grosz (Guitar, Vocal); Bobby Gordon (Clarinet); Peter Ecklund (Cornet); Greg Cohen (Bass)
マーティ・グロス率いるオーファン・ニュースボーイズのライブ実況録音。マーティ・グロスの歌声とギターが素晴らしい。またボビー・ゴードンのクラリネットもピーター・エクランドのコルネットも歌詞が聴こえてくるよう。
Marty Grosz Quartet (Hamburg, April 13, 1996)
Marty Grosz (Guitar, Vocal); John Barnes (Clarinet); Alan Elsdon (Trumpet); Murray Wall (Bass);
マーティ・グロスの弾き語り。語りかけるような歌でまさに歌詞がメロディとリズムに乗っている。基本的には1992年のオーファン・ニュースボーイズのアレンジを踏襲している。
The Trevor Richards New Orleans Trio (New Orleans Feb 23 1999)
David Boeddinghaus (Piano); Trevor Richards (Drums); Evan Christopher (Alto Saxophone)
ニューオーリンズを代表するドラマーのトレヴァー・リチャーズの録音。エヴァン・クリストファーはアルト・サックスを吹いている。
Alex Pangman (Toronto, April 2000)
Alex Pangman (Vocal); Drew Jurecka (Violin, Viola); Jesse Barksdale (Guitar); Peter Hill (Piano); Cheong Liu, Chris Banks or Terry Wilkins (Bass); Chris Lamont (Drums)
カナダのスウィートハート、アレックス・パングマンの録音。弦のアレンジがとっても美しい。