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Candlelights

「キャンドルライツ Candlelights」は1930年にビックス・バイダーベック Bix Beiderbecke が作曲した4つあるピアノ作品のうちの一つ。ビックス自身は録音をすることがなかった。ジャズともクラシックとも言い難い抽象度の高い楽曲。印象派から影響を受けており、現代音楽や現代ジャズの文脈でも十分に魅力的な楽曲だと思う。が、どうしても知名度からか、モダン・ジャズではなかなか演奏されず、トラッド・ジャズでもビックス・トリビュートで録音されることが圧倒的に多い。

録音

Ralph Sutton (NYC, March 13 1950)
Ralph Sutton (Piano)
ラルフ・サットンの録音。粒立ちのよい音とあいまって楽曲の美しさが引き立つ録音。

Bucky Pizzarelli (NYC February 4th 1974)
Bucky Pizzarelli (Guitar); Barry Galbraith (Guitar); Allen Hanlon (Guitar); Artie Ryerson (Guitar); Tony Mottola or Howie Collins (Guitar);
バッキー御大の録音。アレンジはビル・カリス。ギター・アンサンブル。

Randy Sandke's New Yorkers (NYC 1990)
Randy Sandke (Trumpet); Ken Peplowski (Clarinet); Dan Barrett (Trombone); Scott Robinson (Bass Saxophone); Ray Kennedy (Piano); Marty Grosz (Guitar); Dave Ratacjzak (Drums);
ランディ・サンケのバンドの録音。基本的には管楽器でアレンジを構成している。

Chris Hopkins (Alte Kirche, Boswil, CH, February 2, 2000)
ドイツで活動しているクリス・ホプキンスの録音。おそらくこれがアメリカにおけるデビュー作。

Geoff Muldaur's Futuristic Ensemble (NYC; Santa Monica; Glendale, 2003)
Paul Woodiel (Violin); Walt Weiskopf (Clarinet, Soprano Saxophone); Mark Gould (Cornet); Ted Nash (Alto Saxophone); Jonathan Levine (Bass Clarinet);  Dan Levine (Trombone)
ジャフ・マルダーのアンサンブル。本人は不参加。練りに練られたアレンジがとんでもなく美しい。

Dick Hyman (Marin County, California, February 25-26, 2008)
Dick Hyman (piano)
ディック・ハイマンの録音。抽象度を高めた美しい録音。

Chris Madsen Trio (Chicago 2011)
Chris Madsen (Tenor saxophone); Joe Policastro (Bass); Dan Effland (Guitar)
クリス・マドセンのビックス・トリビュートの楽曲。こうしたピアノ曲を3人で表現していることに恐れ入る。


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