スクーミーの学びが学術的に評価された話
弊社の教材「SchooMy(スクーミー)」を活用した学びが、三井先生をはじめとする多くの先生方のお力で論文になりました。
学術的な効果(今回は児童の学習効果です)が認められ、論文が掲載されています。
掲載:コンピューター&エデュケーション Vol 48
発行:一般社団法人CIEC
授業の概要
論文の元になった授業の様子です。(2019年12月23日のスクーミーブログ抜粋)
北杜市立泉小学校(校長 浅川栄司)の6年生と,12月18日(水)にスクーミー教材を活用したプログラミング学習を行いました。理科において「防災・減災の仕組みを考えよう!」というテーマで,児童が自分たちで考えた防災・減災策のアイデアについてプログラミングを通じて具現化していきました。
という感じで、
小学校では来年度から新学習指導要領が完全実施される中で、今回の学習指導要領改定で新たに追加されたプログラミング教育では,児童のプログラミング的思考を育成することをねらいとしており,各地で試行錯誤の実践が始まっています。
そんな中でしたので、
今回は、北杜市立泉小学校の6年1組とその担任である三井一希先生と連携させていただき、地震や火山の噴火による大地の変化について学習してきたことを生かし,自然災害へ向けてどのような防災・減災策があるかについてアイデアを考え,提案する学習を行いました。
という感じです。
三井先生というのは、この論文を書いた方です。紹介です。もう山梨にいないのですが、これからも一緒に面白いことをしていきたいと思っています。
山梨県生まれ.新潟大学教育人間科学部を卒業後,山梨県内の公立小学校に勤務.
2014年に熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程を修了,修士(教授システム学).同年,博士後期課程に進学.
その後,台北日本人学校(台湾)を経て,現在は北杜市立泉小学校に勤務.
専門分野:教育工学,教育方法学
所属学会:日本教育工学会,教育システム情報学会,日本教育メディア学会,コンピュータ利用教育学会
専門領域:授業デザイン,ICT活用,教師教育,インストラクショナルデザイン,プログラミング教育,学びのユニバーサルデザイン
授業自体は、以下のように進み、こんな感じで行いました。
授業の様子
当日の授業の様子は、テレビでも放送されていました。
授業の様子や子どもたちが使用したワークシートや意見などの写真はこちらに掲載しています。
論文に関して
もちろん論文全文は公開できないので一部写真のみです。スクーミーボードの紹介や評価方法などが丁寧に記載されています。
その中でも、
スクーミーボードを使うことで、短時間でプログラミングを行うことが可能であり、防災・減災に関する児童のアイデアを具現化できる。
という形でまとめていただいております。
そしてやはり、スクーミーとして重要なところは、
防災や減災を目指そうとする意欲の醸成、プログラミングを通じて災害について深く考える機会の提供等に、開発した授業は有効に作用する
という点です。スクーミーは『つくることでできるようになる・考える』を意識している教材プラットフォームです。ものづくりや創作活動、つくることで実現させるプロジェクトなどを、いろいろな立場の方々がはじめやすくする第一歩の部分を全力で後押しする教材です。スクーミーを活用した防災の学びで、子どもたちが新しい角度からの防災について考えることができたことがこういった論文という形で評価されてよかったと思います。
評価について
誰に評価されようが関係ないというのもよくある話ですが、スクーミーとしては、とても嬉しいことでした。教育なんて無限のやり方があります。その中にこの方法がいい!これはいい学びだ!っていう最適解はあるかもしれませんが、絶対解は存在しないと思うし、存在してはいけないのだと思います。ただ、最適解は必ず存在します。今回はとてもいい第一歩でした。
論文作成に関わっていただいた多くの皆様ありがとうございました。