【No.9】アセトン
こんにちは実験好きなトラ猫です。
今回は塗料落としや除光液などで使われる
『アセトン』を作りたいと思います。
アセトン
アセトンとは
まずアセトンとはC₃H₆Oで表される
有名な有機溶剤です。
前回次亜塩素酸Naとあるものを混ぜて
有機溶剤を作ると書きましたが
あるものとは有機溶剤です。
つまり次亜塩素酸Naと有機溶剤を混ぜて
有機溶剤を作る。という事です。
まあ次回やその先で詳しく説明します。
沸点が56℃の水に溶けやすい溶剤です。
※注意
アセトンは眼への刺激があります。
吸い込むとめまいや呼吸器への刺激があります。
アセトンはガソリンと同じく
第4類危険物の第1石油類ですので
火気は絶対に厳禁です。
すぐ引火します。
危険物についてはまた別で記事をあげます。
危険物の免許取りたいしね。
一部のプラスチックを溶かします。
取り扱う時はガラスやポリエチレンなどの安定した
物質で取り扱って下さい。
では作っていきましょう
実験!
今回使う材料は酢酸カルシウムです!
酢酸カルシウムなんて急に言われても
わからないと思いますが
そういう物質がアルンダナ〜
程度で大丈夫です。
簡単な作り方があるのでそれを説明していきます。
酢酸は食酢の主成分です。
食酢の中には3%くらいしか入っていないので
①まずはこれをとにかく加熱して
酢酸の濃度を上げていきます。
加熱していい感じに
頭が痛くなるような匂いがしてきたら
そこに洗った卵のからを入れてしばらく
加熱します。
そうするとできることはできますが
その状態だと肝心のアセトンも
消え去るので
Amazonなどで「氷酢酸」という
お酢の30倍くらいの濃度の酢酸を
買いましょう。
酢酸は弱酸性の液体のくせして
クッソ臭いので絶対に匂いを嗅がないようにして下さい
酢酸の作り方もそのうちあげます
酢酸を買ったらガラスやPEの容器に入れて
またまた卵の殻を入れてほっときます。
(よ〜く洗ってから入れて下さい。)
そのまま一週間くらい置いておきます。
そうすると多分卵の殻は溶けていると思うので
溶け切ったら酢酸カルシウムの液体の完成です。
(以下酢酸Ca)
一週間も経たないうちに溶け切るかもしれません。
②やっとのことでできた酢酸Caを
できればフラスコなどの加熱できて
密閉できる容器に入れます。
そしてゴム栓かコルクの栓に
そこらへんに転がっている
細いパイプが通る穴を開けます。
穴にパイプを通してチューブで別のフラスコか
何かに誘導します。
さあこれで乾留装置の完成です。
さてさて今乾留↑って書きましたが
乾留とはなんでしょうか?
と思ったはずです。
説明しましょう。乾留とは
固体の有機物を空気を入れずに強く加熱分解して
揮発性有機物と不揮発性有機物に分けることです。
これからもたま〜に
乾留使うので覚えておいて下さい。
今回のは一応乾留ではないです。
固体じゃないので
そもそも酢酸は揮発性ですし…
まあとにかく酢酸Caを
直火でガンガン加熱すると
アセトンができるというわけです。
ほんとは固体の酢酸Caを加熱するとできますが
液体でも一応できます。
というわけで
酢酸カルシウムの入った
フラスコなどをコンロなどで
とにかく加熱します。
するとチューブのつながった
別のフラスコからアセトンが出てきます。
で、アセトンは引火性液体なので
絶対に引火しないように注意しながら
行ってください。
この反応で得られるアセトンは少ないですが
次回やその先で使う分にはこのくらいで
OKです。
得られたアセトンは、フタの閉まるビンに入れて
暗くて涼しいところで保存しましょう。
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからもとにかく色々書いていくので
フォローがまだの人はフォローよろしく
実験好きなトラ猫でした
それではまた
バイバイ!