001「卒業アルバムなんていらないっ○○○○○」
・・・というテーマを掲げて 9月に業界のとある研究団体での会員発表した内容を踏まえて(○は冒頭伏せ字)。
なんだかんだと制作に携ってかれこれ40年(自身の高校の卒業アルバムにおいて、15件以上のクラブ・同好会の集合撮影に複数の講師、さらに欠席者の個人写真まで私が撮った写真が使われている)、昨今ではもらったその場で表紙もめくらずに捨てているという声もチラホラ耳にするご時世。卒業アルバムの有り様も過渡期を迎えているように思われる。
そもそも卒業アルバムなるものがいつ頃から制作されていたのかを調べたところ、明治大学が1924(大正13)年には既に拵えていたことが分かった。ひょっとしたらそれより前に制作していた学校があったかもしれないが、100年前には既にこの世に存在していたことになる。
掲載されていたものは 校舎、職員・卒業生の個人写真と集合写真、行事風景、それに住所録等々と、現在とほぼ変わらない。
30代から50代の男女459人に「卒業アルバムを今でも持っていますか」のアンケートをしたところ(kufura調べ・2023年)、
小中高全て持っている人が 54.5%
どれかしら持っている人が 20.9%
どれも持っていない人が 24.6%
1/4の人が1冊も残していないという現実を目の当たりにすると、作り手としてショッキングに受け止められる。が、捉えようによっては半数以上の人が一つ残らず、4人に3人は未だ手元に持っているということ。
数十年を経てもなお持ち続けている物って外に何があるだろうと思えば、お一人お一人にとってそれだけ思いが込められた物であると言えるのではなかろうか?
それを踏まえてタイトルを「卒業アルバムなんていらないっ はずがない」とさせていただき発表の結びとした次第。
ということで作り手として思うところをつれづれ綴ることにしたのでした。
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