029卒業アルバムが作られ続けるために2
卒業アルバムと学校写真のエキスパート 田賀谷浩です。
いつもご愛読くださりありがとうございます。前回の話をさらに掘り下げてどのような作り方がいいのか考察します。
持ち札を増やしましょう
前回「やっぱりプロダクトアウト」と締めました。誤解してほしくないのは決して作り手側の都合を押しつけるでなく、あくまで受け取り側の考え方を踏まえて最善と思われる施策を作り手として提供する形で、ということです。そのためには提案の切り札をいくつも持ち合わせる必要があるかと。
保護者さんたちはどこかにオリジナリティを求められる事が多いので
個人写真を単なる顔写真から宣材写真のようにしませんか とか
個人写真のネームを子供たちの手書き文字にしませんか とか
扉に個人写真を流用して世界に一冊だけのものにしませんか とか
クラスの思い出ページの写真選びを保護者がしませんか とか・・・
保護者はもちろん他所では面倒で手を出したくないようなオプションを加えてあげるだけで一工夫あるプロダクトアウトになると思います。
でもふたひねりはしないでね
他者との違いを感じさせるなんとなく気持ちいいこと を「ひとひねり」と称しました。ここでの注意は ひねりすぎは厳禁 なんです。なぜなら元からかけ離れ過ぎてしまって訳が分からなくなってしまうから。大半の方に「ちょっと違って良い感じ」が伝わらないとかえって引かれてしまいます。
やはり基本はポートレートでしょう
上段でも多く出てきましたが、フォトグラファーとしての本分でもあるので個人写真に拘りを持つのが最も大切ではないでしょうか。
私の変遷で申し上げると
無地背景での顔写真 > 白背景での七部身カジュアルフォト > 公園等での七部身カジュアルフォト > プレミアムポートレート
と変化して現在に至っています。コンセプトを言葉にに置き換えれば
証明写真 > スタジオでのコマーシャル写真 > 屋外でのコマーシャル写真 > 単焦点レンズ開放絞りで撮ったロケーションポートレート
と要約出来るでしょうか。
その時々でプロならではの撮り方はこうなんじゃないか?と思われるような撮影手法を採る事で潜在的なマーケットインの掘り起こしにもなっていますし、専門家に撮ってもらえてよかったと思われるような撮り方はプロダクトアウトの点でも大きなアドバンテージになろうかと思います。
おいおい実物をご披露出来ればと思いますが今回はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。
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