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017行事の撮影方法#003 校外活動編1
こんにちは 卒業アルバムと学校写真のエキスパート 田賀谷浩です。
いつもご愛読くださりありがとうございます。
前回に引き続き卒業アルバム話を何回か掘り下げるつもり だったのですが、「鉄は熱いうちに打て」ということで、今日の取材での気づきとともに校外活動の取材について触れてみましょう。
初っ端は・・・
学校写真の取材のメインといえば、なんと言っても校外、園外での活動撮影であろうかと。遠足、社会科見学、体験学習、修学旅行・・・。
同行がどこから始まるかにもよります。子供たちとともに学校や園での集合からであれば、学校や園、あるいは現地の最寄り駅辺りからという事も。
いずれにしろ訪問する施設に到着する前のタイミングで、集団で歩いているシチュエーションを撮る機会から撮り始める事が多いかと。意外とこれがキモだったりします。
絵になるところばかりじゃないから・・・
私が心がけていることのひとつめは背景の選択
公園などきれいに整備されている所で撮れれば申し分ないのですが、大概はさして見栄えのしない街中で撮らざるを得ない場合もあります。その場合は歩いている後ろ側に並木か生け垣がある所、または手前側や歩道の緑地帯がある場所を選びます。そこにツツジやキンモクセイなどの季節の花が咲いていたり、あるいは紅葉で色づいていていたらなおラッキーですね。
人間も自然の一部なせいか、背景や近景に樹木や草花があると安心感があるようです。
もうひとつは列の両側から同じ頻度で撮ること
ほとんどは二列で歩きます。写してる反対側は顔が隠れがちだったり、どうしても主役な写り方はしにくいもの。なので目的地の施設や荷物を置く集合場所までの移動のうちに最低二往復、どんなに悪くても一往復は列の両側から撮影します。
誰もが顔の向く方を見極めて
歩き姿を撮る時にどれだけ顔をこちらに向かせられるか、出来るなら豊かな表情をしてくれるかが売れる写真にとってとても大切ですが、苦も無く向かせられる方法があります。
イヤでも見たくなる物を自分が背負って撮ればいいのです。
きれいで目立つ建物や看板、噴水、音のするモニュメント・・・、街中でも施設の敷地でも興味を引かれる物はいくつもありますからそちらを背負ってポジショニングすればみんなニコニコ。
これは少し先を見越して同伴していれば自ずと見つける事が出来ます。移動の折には漠然と歩かないのが大切です。
撮らなくてもいいタイミング あります
特に幼少であればあるほど顕著ですが、15分以上移動した後、お弁当の直前、現地からの帰り道は表情が冴えないものです。逆に往路の 特に歩き始めて数分間、食事してすぐなどは表情が生き生きとしているもの。なんだかんだ言っても子供は正直なものです。体調に合わせて撮りましょう。
歩き写真の事だけで結構長くなってしまったので次回に持ち越ししましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。