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024真のプロフェッショナリズムとは?

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 田賀谷浩です。
いつもご愛読くださりありがとうございます。人としてのプロフェッショナリズムとはどんなものなのかをさらに掘り下げてみましょう。

能力の高さ、技の優秀さ、確かさを、職業の面だけでなく一人の人間として持ち合わせている人が真のプロフェッショナルではないかと、大谷翔平選手を好例として前回で表しました。彼が日本とは異なる価値観の異国の地においてもあれだけ熱狂的に受け入れられるのは、この事が人間に共通している価値観だからではないかと思っています。

世界共通で受け入れられる価値観なら 自分でも持ち合わせたい
そう思うのは人情ですよね。ではどうしたらいいのでしょう。私なりに思う事を綴りたいと思います。

相手のためを思う行動は害になることはない

私のメンターの一人に教えていただいた概念です。気を悪くされたらどうしようと思うと、してあげる事を躊躇したり言うべき事を言いそびれたりしがちです。その時に常に念頭に置くべきなのは「客観性」があるか否か。手が足りなそうと思ったら手を貸す、困っていたら助言をする。逆に排しておかねばならないのは「私利私欲」によるものではないかどうか。相手のためと言いながらそれをする事で自分の溜飲がさがるとか、相手にマウントを取れるとか。そんな思いで言動したら相手はおろか自分にとってもむしろ害にしかならない事もあるものです。

相手の尊厳をどこまでも尊重してみる

客観性を維持するのに最も効果的なのが「相手へのリスペクト」。自分より年長者である、専門家としての経験値がある(あくまであるかないかだけで良い悪いは度外視)、自分と異なる立場にたって同じ物を見ている、自分がしなくてもやってくれている・・・。どんな場合、どんな場面でも相手が自分の持ち合わせないものを持ち合わせているのであれば、常に相手の立場を立てながら対処をすれば良いのではないでしょうか。

ほどよい非当事者意識で事象を捉える

要は少し高みから俯瞰して目の前の事象を捉えましょう ということです。そうすると全体も見渡せるし現場の外の概念も見通せる。大概の人は事に臨んで「完全当事者意識」でしか捉えられなくなっているので、全体像や先の展望に目が行かず視野が狭まりがちですが、一歩引いて見渡してみようとすればちょっと冷静な視点から客観的な判断を下しやすくなるのです。
さらに緊張と興奮を抑制するキーワードではないでしょうか。

つまり 真のプロとは・・・

相手のためを思い、尊厳を持たせながら、ちょっと引いた立場で物事を捉え判断しようとする人なのではないでしょうか。それはどんな人?と問われたら、私の価値観で一言で言い表すなら「人生を達観しているなぁ」「この人は大人だなぁ」と思わせてくれる人ですね。

「憧れるのをやめましょう」WBCの決勝戰を前に大谷翔平選手の発した言葉を覚えている方も多いことでしょう。極度の緊張感を伴う状況でこんな台詞をサラッと言えた彼は一人の大人として本当のプロだなぁと思いました。

死語になりつつある「早く大人になりたい」と子供たちが口にする世界が復権することを期して今回はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。


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