カンボジア人が正しいと思うケガの手当は間違っている?
「ケガの治療方法のあるある」
カンボジア人が正しいと思っているケガの手当の仕方について紹介します。
①アルコールはケガをキレイにする方法です。
アルコールは優れた防腐剤であり、傷口の細菌を殺すために一般的に使用されます。カンボジア人は、アルコールを直接傷のところにかけるという使い方は正しいと思っています。しかし、そうすると皮膚を刺激し、けががもっと深刻になると思います。
②海水は傷の治癒に役立ちます。
海水は傷の治療法の一つだということがよく言われています。海で泳ぐと傷をより早く治るってずっと言われてきました。もちろん、海水は塩分が入っているため、細菌やばい菌を取り除くのに役立ちますが、海水はきれいではありません。逆に、海で泳ぐとき、傷が汚染物質やバクテリアと接触して、傷が腫れたりする可能性があります。
③傷を風にさらすのが一番です。
傷を風にさらしたら、早く治るって祖母や年上の人に言われています。なんで、包帯とかを全然巻かず、治るまでそのまましていました。しかし、実際には、傷を完全に空気にさらしたままにしておくと、皮膚細胞が乾燥し、治癒プロセスが遅くなる可能性があります。
実は私カンボジア人であり、カンボジアで学校保健関係の仕事を3年間やってきました。そう言っても、大したことをやっていませんが、保健に関する部分でケガの手当てとかも触れることもあります。
3年間で私が経験したことによると、この上記に述べた3つの手当ては現在ならあり得ない実践方法のことでした。
ところで、カンボジアはポル・ポト政権が崩壊された後に、優れた治療はまだ復活していなく、その時代の人たちが当時やっている手当や口コミによって、こんな感じでずっとやってきました。
その手当をやるというのが一番正しい方法というのが間違いないと思っているようです。しかし、時代が変わり、優れた技術の中で正しいケガの手当てをどんどん実践できたらと思います。
東京学芸大学の学校保健プロジェクトでも、学校保健の先生が、簡単な手当ができるようなプログラムも考えていく予定です。
(アシスタントプロジェクトコーディネーター TS)