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利用者が増えている「アカウント共有」の危険性

今回は「アカウント共有問題」について紹介いたします。

最近は、若者を中心に一つのアカウントを複数人で共有して利用するケースが増えているようです。
有料動画サイトのアカウントを複数人で利用し人数割することによりお得に利用したり、ḠmailやSNSのアカウントを共有することで情報共有したりするケースがあるようです。

しかし、アカウントを共有することで、いろんな問題がでてきます。

アカウント共有問題の記事

アカウント共有問題については、次のような記事がでています。

こちらの記事では、「Netflix」利用に関して、SNSでの「アカウント共有の投稿」についての記載と、「Netflix」と「Disney+」が危険視し始めた「パスワード共有問題」について記載されています。

他に、次のような記事もあります。

KDDIの記事では、「有料動画サイト」だけでななく、「SNS」や「オンラインゲーム」、「ネットショッピング」等のインターネットサービスでの「アカウント共有」について危険性が書かれています。

アカウント共有の危険性

前項のKDDIの記事にも記載されていますが、アカウント共有の危険性としては、次のようなことがあります。

① アカウントの停止の危険性

各社のアカウント共有については、「共有できる範囲」は規約上決まっています。
その範囲を超えて共有して利用している場合は、「一時利用停止」や「アカウントの削除」の対象になります。

例えば、友達同士で「Gmail」を共有して利用している場合、Googleでは次のような注意点があります。

Googleの場合は、「同じアカウントを利用する人数」と「利用するデバイス数」も【しきい値】に影響するとのことですので、共有しなくても著しく多くのデバイスを利用している場合も、同様な危険があります。

そのため、複数の方で利用する場合は、その【しきい値】に影響されやすくなり、「アカウントが一時的にロックされる」危険性が高まります。

※【しきい値】は、「境界となる値」で今回のケースでは、「アカウントが一時ロックされる値」に加算されることを指します。

② 不正利用で訴訟対象になる危険性

「利用者のアカウント共有」により事業者のサービス提供に影響がでた場合は、「一時利用停止」や「アカウント削除」に留まらず、訴訟の対象になる危険性があります。

こちらのニュースでは、当時のPCソフトですので「ソフトのコピー」や「シリアルナンバーの共有」となっていますが、現在のアプリでは「ID」と「パスワード」で共有が可能です。そのため、アカウント共有をすると同じような訴訟の対象になることが想定されます。

③ IDやパスワードの漏洩や悪用の危険性

ネット上のサービスの利用者の特徴として、「同じID」や「同じパスワード」を使う人が多くいます。

一つのアプリの「ID」や「パスワード」を共有した場合、他のアプリでも「同じID」や「同じパスワード」を利用していると、そちらも利用されてしまう危険性があります。

例えば、共有者が「勝手にパスワードを変更」した場合は乗っ取られてしまう危険性もでてきます。

④ 個人情報漏洩や悪用の危険性

共有したアプリに個人情報を記載していた場合、その個人情報も一緒に共有されます。

仮に共有したアプリに個人情報を記載していなくても、「③ IDやパスワード漏洩や悪用の危険性」で記載した通り、他のアプリも共有されることで、そこに書かれている個人情報が漏洩される危険性があります。

デジタルの世界ですので、一度漏洩した個人情報は半永久的に消せずに「デジタルタトゥー」として残り続ける危険性もあります。また、その個人情報を悪用されて犯罪に使われる危険性もあります。

対策

上記のような危険性を避けるためにも…「アカウントの共有はしない」ことが重要です。

よくある事例ですが、仲の良い友達や知り合いと共有すると、仲の良い時期は良いですが何かのきっかけで仲違いした時に危険がでてきます。

仲の良い時に、悪くなった時のイメージを持つことは難しいとは思いますが、デジタルの世界ですので想像以上に被害が大きくなる危険性もあります。ですので、どんなに仲が良くても「アカウント共有はしない」ことが重要です。

また、既に共有してしまった場合は…「すぐに共有を止める」ことが重要です。「ID」や「パスワード」を変更し(「ID」変更ができない場合は、「パスワード」変更のみでも行う)、他のアプリも同様に「ID」変更や「パスワード」変更を行う必要があります。

まとめ

以上、『利用が増えている「アカウント共有」の危険性』はいかがでしたでしょうか。

何気なく行ってしまうことも、「利用規約」に抵触し、アプリ等の利用ができなくなる場合もありますし、負債を背負う危険性もあります。

また、そこから多方面に影響がでてくる危険性があります。
講演時によくお伝えしていますが、「ルールは利用者を縛るものではなく、安全に利便性よく使えるように設定されている」ということを、子どもたちにお伝えいただければ幸いです。


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