マーダーミステリー、勢いがあれば4日で何とかなる。
10日、8日と来て、ついに4日です。大出世ですね。
お決まりの注意書きですが、4日で作る方法を語る記事ではありませんので。全ては勢いと偶然の記録です。
ちなみに、この↓ シナリオを作ったときの話です。
読み込む資料も通話も時間管理もGMっぽい処理も全てひとつで完結という神アプリで実装されています。よければ遊んでみてください。
この記事にネタバレは含まれておりません。ご安心ください。
1日目
16:00頃
5人用の短めのシナリオを求めているという話を聞いた。具体的には5人用60分以下で依頼を受けた。人数的にも時間的にも作ったことのないものだったため、その時点では、降ってくるまで何とも言えないという返答をした。
18:00~
60分なら時間配分がどうなるか考えてみた。キャラ選択とオープニング・エンディングで10分はかかる、ハンドアウトの読み込みに5分は欲しいところ。議論に残る時間は40分程度であり、5人で密談まで回す余裕はなさそうだと考えた。となると、全員で議論をすることに意味があるようなシナリオがベストだ。普段は辿らないような順番での思考。新鮮で面白い。
20:00~
お風呂に入った。一度考え始めると思考を止める術を知らないので、移動中でも食事中でも、当然ながら入浴中でもシナリオを考えている。今自分はシャンプーをしたのかしていないのか、そんなことすらあやふやになるほど思考に意識が飛んでいる。そうしていると降りてくる、目の前にエンディングまでの一本の筋が。あぁ書けそうだなと、そう思いさえすれば後は勝手に完成する。
22:00~
お風呂で見えた何かに合わせてキャラクターの属性を整える。同時に年齢・職業・名前も決めていく。1作目からなぜか非日本風を作風としてしまっているので、カタカナ読みと共に綴りを検索して固めていく。
23:00~
キャラクターが目の前にイメージできれば物語はひとりでに動く。ハンドアウトを書き始めた。この日は少し怖い日だった。流れるように言葉や映像が溢れてきて、それに従って書き進め、ピタッと手を止めるとだいたい1000字(A4用紙1枚くらい)。5分程度で読んで欲しいハンドアウトとしては理想的だった。それをノンストップで5人分。全てが終わった今、見返してもどこからどう作り上げたのか全く分からない。ただただ楽しかった。5人分を書き終えたときには流れも事件もだいたい整っていた。
2日目
2:00~
24:00との間に特に隔たりはないのだが、表記上、2日目に突入しておく。
オープニングのプロットも続けて書いた。細かい調整は起床後の自分に任せることにして一旦就寝。
9:00~
中の人として生活。以下のように自粛していた。
20:00~
昨夜書いたものをWordの表に突っ込んで微調整。4人ならそこそこだが、5人を横並びにするとなるとノートパソコンの画面サイズに溜息が出る。持ち運び重視タイプなのでなおさらだ。デスクトップまたはサブモニターの導入を本気で検討したいところ。
22:00~
頭の隅でずっと考えていたエンディング分岐を整理する。マダミスは雑に進めると、とっ散らかりやすい創作物であると思う。作者自身にとっても分かりやすいような視覚的資料を作りながら進めると安全。
分岐の状況を固め、必要な情報を落とさないように、それぞれのエンディングを書いていく。ハンドアウトを書いた後なので、エンディングは割と勝手にキャラクターが喋ってくれる。セリフとセリフの間だけを地の文で埋めて差し上げるような感じだ。そうは言っても分岐は●種類(一応秘密)、書き上げる苦痛はない、むしろ好きだが時間は普通にかかる。これを終えて2日目は就寝。
3日目
起床~
中の人として生活。
20:00~
エンディングも表に入れて微調整。続いて進行や議論の説明文を考えていく。雰囲気を壊さず、ふんわりと示唆を与える、そんな文を目指す。同時にフェーズごとの時間配分も確認していく。当初の予定通り、60分に収まっているかをしっかり電卓でチェックした。
4日目
1:00~
上記のツイートの通り、本編はほぼ完成。残りはイラストだけ。外注も手だが、美味しいところは全部自分でやりたい思い、本編ができたのにイラストがまだで……みたいなことが起こってほしくない思い、それとは逆にイラストを頼んでしまったのだから途中でボツにはできないと変に追い詰められたくない思いから、結局いつも自給自足してしまう。キャラクターイラストとタイトルイラスト、それぞれ2時間ずつかかって何とか完成。カーテンを閉め忘れたので、昇り始めた朝日が差し込んでくる。そういえば数分前から鳥も鳴いている。あちゃー、朝だね。寝たのは5時過ぎだった。
10:00~
中の人として生活。もう少しこの作品で遊べると思っていたのに、案外早く終わってしまい、寂しくなってくる。
16:00~
資料を整え、先方に送る。作業完全終了。
その後は先方での審査や準備を待ってからテストプレイを実施しました。+5時間ほどの修正・調整を経て、リリース日が正式に決定しました。アプリ側での実装をお願いして、私も中身をしっかり確認させていただきました。実装にはいつもながら感服です。とても快適に遊んでいただけると思います。
と、いうわけで……
リリース!
2021.8.20 無事リリースを見届けましたので、ツイートを貼っておこうと思います。「ウズ」アプリ内で『コウカイのカイゴウ』と検索すると見つかります。